上昇の勢いを失いつつあるビットコイン相場だが、この失速が一過性で終わらない可能性があると市場には不安が広がっている。
ビットコインの上昇を後押ししていた要因の一つ、ドル安の底が見え始めたためだ。
米ドルの価値の判断基準である米ドル指数は、この数日で回復に転じている。
コロナショック以降、ドル安のリスクをケアするために投資家の資金は金やビットコインに向き続けてきた。
大手仮想通貨取引所、クラーケンのビットコインリサーチチームも、現在のビットコインと金の相関性が非常に高まっていると指摘する。
3/ Behind the surge, #Bitcoin’s correlation with #gold strengthened to a 1-year high of 0.93.
— Kraken Exchange (@krakenfx) August 11, 2020
This occurred as markets turned to safe haven assets amid an uptick in COVID cases, increased government spending, mixed corporate earnings, inflation fears and a weakening US dollar. pic.twitter.com/kHeL9lKDBD
3/ 急上昇の裏側で、ビットコインと金の相関は過去1年で最高となる0.93を記録しました。
これは、コロナの感染拡大、政府支出の増加、企業収益の急変動、(アメリカの)インフレへの懸念、および米ドル安の中で、市場が安全な資産の避難所(ビットコイン、金)に目を向けたために発生しました。
クラーケンのリサーチチームが挙げた要因の中でも、特にドル安との影響は計り知れない。
実際に、ドルが回復し始めたこの二日間で、金の価格は3.5%以上下落した。
著名な仮想通貨アナリストのScott Melker氏も、ビットコインの価格は米ドルとの逆相関の影響が大きいようだと語った。
Bitcoin’s inverse relationship with the dollar is far more compelling than the idea that it is correlated with the stock market. https://t.co/e2B6D5SbnC
— The Wolf Of All Streets (@scottmelker) August 12, 2020
ビットコイン価格のドルとの逆相関関係は、株式価格との相関よりも遥かに説得力がある。
米国経済が回復し、ドル価格がコロナショック以前の状態に向かって回復すると、「リスク資産」として買われていたビットコインは売りに転じてしまうだろう。
そうすれば、ビットコイン市場は下落トレンドに転換してしまう可能性がある。
トレンド転換の訪れるタイミングを慎重に見極める必要がありそうだ。
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この記事はcointelegraphの「Analysts Fear a Strong US Dollar Will Dampen Bitcoin’s Bullish Momentum」を参考にして作られています。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner