ブロックチェーン分析会社は、市場で取引されているビットコイン数は総量の20%未満であるとのレポートを発表した。
約81%のビットコインは長期投資のために保持されている計算となる。
ブロックチェーン分析会社のChainalysis社が発表した新レポートにより、現在約350万のビットコインが市場での取引に使用されていることがわかった。
2020年6月の時点で約1860万ビットコインがマイニングされているため、この取引量はビットコイン総供給量の約19%となる計算だ。
そのため、約81%のビットコインは取引されず、長期に渡って保持されていることになる。
また、同社は、ビットコイン総数の約60%(約1,116万)が、マイニングしたビットコインを取引にほぼ使用しないグループによって保持されていることを発見した。同社はこの供給を「長期投資のために保持されている」と分析している。
残りの約20%(約372万)のビットコインは、同社が「失われたビットコイン」と呼んでおり、5年以上稼働していない状況となっている。
同レポートは、長期投資のために保持されているビットコインが、将来的に仮想通貨市場において重要な存在になる可能性があることを示唆した。
レポートはまた、2020年は週に約340,000人がアクティブなビットコイントレーダーであることを伝えている。Chainalys社は、これらのトレーダーを「小売業者」と「プロトレーダー」の2つのカテゴリに分けた上で、小売業者を「一度に10,000ドル(1,069,865円)未満の価値のあるビットコインを取引する業者」として分類した。
レポートによると、取引金額の96%は小売業者が占めているとのことだ。一方で、プロトレーダーの2020年取引数は極端に少なくなっており、市場流動性を制御する役割としては厳しい数字となっていることを伝えている。
長期資産としての役割がより色濃く出たレポートであるが、市場流通分が当面の価格に関わってくることに変わりはない。
引き続き、仮想通貨市場の動向に注視していきたい。
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投稿日時:
著者: CoinPartner 編集部 Takahashi