​「インドで暗号資産(仮想通貨)禁止」のデマニュース発信

​最初の報道

​2018年2月1日の16時ごろ、「インドのJaitley財務相が『暗号資産(仮想通貨)の使用を全て違法行為とし、取り締まる』という旨の発言をした」というニュースが報道されました。

このマイナス材料が一因となり、ビットコインは100万円を切る大暴落をしてしまいます。

インドでは一時ビットコイン価格が1/10まで下落しました。

(暗号資産(仮想通貨)市場はデマに反応してしまったと言う旨のニュース)


では、その真意はどのようなものだったのでしょうか。先ほどのツイートに掲載されたニュース記事によると、財務相の声明はこのようなものだったそうです。

“The government does not recognise cryptocurrency as legal tender or coin and will take all measures to eliminate the use of these cryptoassets in financing illegitimate activities or as part of the payments system.”

Source: https://cointelegraph.com/news/india-bitcoin-prices-drop-as-media-misinterprets-govts-regulation-speech

これをそのまま訳すと、

政府は法貨または硬貨とはみなさず、また、暗号資産(仮想通貨)資産の違法な経済活動あるいは決済システムとしての利用をあらゆる手段を講じて撲滅する。」

です。確かに暗号資産(仮想通貨)に対してネガティブではありますが、別に全面的に禁止するわけじゃなく、単に違法行為を助長するような目的での運用を強くけん制しているだけです。

もともとインドは暗号資産(仮想通貨)に否定的な国なので、もともとこの発言はそれほど大事に受け取られる内容ではなかったんですね。


まとめ

​確かにインドの財務相は暗号資産(仮想通貨)に対してネガティブな発言をしましたが、その真意は拡散されたデマほど深刻なものではなく、間違っても暗号資産(仮想通貨)を全面的に禁止するようなものではなかったということです。