Bitpayが年内にアルトコインによる決済を開始予定。手始めはビットコインキャッシュ（BCH）

 

​Bitpayがビットコインキャッシュ（BCH）決済に対応する

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ビットコイン決済サービスBitpay（ビットペイ）が2017年12月15日にビットコインキャッシュ（BCH）による決済機能の追加を進めていくことを発表しました。年内にVISA対応のBitpay Cardでビットコインキャッシュが使えるようになるほか、 2018年の始めごろまでに請求書の支払いも行えるようになる予定です。また、Bitpayは今後ビットコイン以外にも様々な通貨に対応していくことを検討していることも述べています。

この記事ではBitpayやビットコインキャッシュの概要と、今回の対応による影響を予想します！

Bitpayとは

2011年に始まった​Bitpayは暗号資産(仮想通貨)を利用した電子決済を行うサービスです。スマホアプリを利用して北米やヨーロッパを中心にお店で実際にビットコインの支払いが行われています。ユーザーはアプリを起動し決済金額を入力、お店の端末に表示されているQRコードを読み取ることでビットコイン決済ができます。アプリが無料なので導入コストがゼロであること、クレジット決済に比べて手数料が安い、などのメリットがあります。Bitpayは今年だけで$1億分のビットコイン決済で利用され300%以上の成長を見せています。

コインパートナーではBitpayが提供するウォレットアプリについての記事も書いています。

 2017年9月からウォレットはビットコインのほかにビットコインキャッシュの保管ができましたが決済に用いることができるのはビットコインのみで、今回ついにビットコインキャッシュも決済に対応することとなりました。

ビットコインキャッシュ（BCH)とは

ビットコインキャッシュ（BCH)とは、ビットコインのスケーラビリティ問題を解決するために2017年8月1日にブロックサイズを大きくしてビットコインから分裂したフォークコインです。現在ビットコインの送金手数料が1000～2000円近くかかり未承認のトランザクションが20万件近く存在するなど、ビットコインはその進歩に行き詰まりをみせています。ビットコインキャッシュはビットコインに代わる暗号資産(仮想通貨)として注目を集め、イギリスのCoinExや香港のOkexなどの取引所がBCHを基軸通貨とするなど多くの期待が寄せられています。また、Bitcoin.comがビットコインキャッシュのデビットカードを発行することでも話題になりました。

 

チャートへの影響​

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​オレンジの線がビットコイン建て、緑の線がUSドル建てのビットコインキャッシュのチャートです。

変化が大きいビットコインに比べビットコインキャッシュは落ち着いた値動きを見せていて、12月15日の発表直後にも慎重な動きを見せていましたが、ニュースが広まると18日ごろから価格は20%以上急上昇し、現在は$2200付近に位置付けています。

何が起きる？～コインパートナーの見解～

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VISA加盟店でビットコインキャッシュの決済が可能になる

今回の対応によりVISAに対応しているネットショッピングを含むあらゆるお店でビットコインキャッシュを利用することができるようになります。Bitpay Cardを利用することでウォレット内のビットコインキャッシュを使う分だけをドルに変換し買い物に利用することができます。また、VISA対応のATMからビットコインキャッシュを法定通貨に変換し引き出すこともできるようになります。

これにより利便性が上がるだけではなくビットコイン支払いができるほとんどの場所で​ビットコインキャッシュでの支払いもできるようになり、ビットコインにとって代わることができる可能性が増したのです。

アルトコインの需要が高まる

​先ほども述べたようにビットコインはスケーラビリティ問題など現状では発展において限界を迎えています。ビットコインを改善する開発が行われる一方で、トランザクションが早く安いアルトコインの利便性が増し信用を得られればビットコインではなくアルトコインが主流となっていくこともあり得るでしょう。逆に言えば、ビットコインは信頼やユーザー数では優れていますが、機能などは劣っている部分も多くアルトコインに淘汰されていく可能性があります。実際にBitpayはビットコインキャッシュ以外にもさらに通貨の対応を進めていくとしています。今回のビットコインキャッシュの一例はアルトコインの躍進の第一歩かもしれません。

参考：Cointelegraph、Bitpay blog