金融緩和と景気の悪化がビットコインの上昇を招くとするレポートが発表された。

ビットコインはデジタル版ゴールドの性質を強め、市場規模は金を超えていくと予想している。

ビットコインはデジタル・ゴールドの役割を強める

各国の緩和的な金利政策と世界経済の減退懸念がビットコインの上昇を後押しするだろうとのレポートをデジタル資産調査会社デルフィ・デジタル社が発表していると米経済紙Forbesが報じた

こういった局面では過去、安全資産として金が買われてきた。

同社はビットコインが「デジタル版ゴールド」としての性質を強め、今後価格を上昇させると考えている。

要因1 金融緩和

ビットコインを後押しする要因の1つ目は「金融緩和」だ。

8月1日、米連邦公開市場委員会(FOMC)が10年半ぶりに利下げを行った。

これにより、世界中で協調利下げが進むと予想されている。

金融緩和とは、モノの値段が上がるインフレを意図的に起こそうとする行動だ。

インフレが起これば、同じモノを買うのに前より高い額を支払わなければいけなくなる。

つまり、通貨の価値が相対的に下がる。

ビットコインもモノの1つと考えられるので、インフレ下で価格が上がるのではないか、と同社は考えている。

要因2 景気減速

2つ目の要因は「景気減速」だ。

世界のGDP成長予測や期待インフレ率は下降傾向にあるなど、このところの経済指標では景気の悪化が見られ始めている。

米連邦準備制度理事会(FRB)の資料によると、アメリカ経済が12ヶ月以内に後退し始める可能性は30%ほどと、リーマンショック以来最も高くなっている

アメリカは世界経済の中心だ。

アメリカの景気が悪くなることは世界全体の景気が悪くなることを表す。

景気が減速もしくは後退し始めれば、追加の金融緩和が必要となる見込みが高い。

そうなればさらに通貨の価値は下落し、相対的にビットコイン価格が上がることになる

なぜ金でなくビットコインか?

デルフィ・デジタル社はビットコイン市場は成熟した金市場よりも成長の余地を残していると予想した。

したがって、現在からの成長率はビットコインのほうが大きいはずだ、と主張している。

 

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