米連邦準備制度理事会(FRB)は、2008年の世界的金融危機以来初めての利下げに踏み切った。
この政策転換はいったいビットコインにどんな影響を与えるのだろうか。
こういった動きは大きく2つのことを示すことになるだろう。
まず、金利を下げるために、FRBは米ドルの供給を増やすことで、米ドルの価値が下がる。
つまり中央銀行は供給量を操作し、自由に金銭の流通量を調整できる。
しかし、ビットコインは中央集権としての組織を持たない。そのため、そういった操作は簡単にはできない。
また、ウォレット紛失などで焼却することはあっても、総供給量には上限があるため、決して増加することはない。
FRBがより多くのドルで市場をあふれさせる準備をしている一方で、ビットコインはよりいっそう希少な存在になっていくだろう。
また、もう1つの大きな影響は、低金利は貯蓄ではなく、支出と投資を促進するように設計されているということだ。
低金利によって、投資家たちは他の投資先を探すことになるだろう。
10年前と違うのは、そこには、ビットコインという選択肢があるということだ。
ボラティリティがあり、投資するのに完璧な通貨とはいえないかもしれないが、国際情勢に左右されることがなく、需要によってその価値が上がる。
そしてその需要は順調に増加している。
FRBの利下げは、現代の投資家たちにとってのビットコインの存在感をより強めていく大きなきっかけになるだろう。
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著者: CoinPartner 編集部 【監修者】 水野倫太郎