ビットコインのマイニングによって排出される二酸化炭素が国家レベルに

ビットコインのマイニングにおける電力消費に伴って排出される二酸化炭素がラスベガスと同等の量にまで及んでいるという驚きの結果が、ミュンヘン工科大学とマサチューセッツ工科大学によって発表された。

ビットコインを生み出すマイニングの作業には多くの電力がされるため、結果的に二酸化炭素が排出されるというデメリットがある。

彼らの研究によると、BTCマイニングによるのCO2排出量は2200~2290トンにまで及んでおり、世界における国別Co2排出量ランキングでいえば、約80位に該当するほどだ。

こういった研究結果に対し、研究者やビットコインを知る者たちは「地球温暖化の原因になりかねない」との警報を鳴らしている。

 

そういった危機感もある一方で、捉え方を変えれば、ビットコインにとっては明るいニュースでもある。

一般的に、プルーフオブワークで消費された電力こそが、暗号資産(仮想通貨)の価値を示しているという考え方がある。

通貨というのはその需要によって価値が決まるが、ビットコインの場合は保有する価値を表すという、需要を持っている。

これはゴールドの特性と同じで、実需が少なくとも持っているだけで価値を保持できるからこそ、世界中の皆が採掘にコストを割いている。

今回のニュースに鑑みれば、ビットコインを得るために、ラスベガス並みの電力が使用されているという現状は、ビットコインがそれだけ世界において価値を表すものとして需要があるということを示している。

マイニングが活発になればなるほどビットコインの価値も上がるということだ。