Ripple新ステーブルコインに供給不足の可能性

Rippleの最高技術責任者(CTO)であるデビッド・シュワルツ氏は、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」のローンチ直後に供給不足が発生する可能性があると警告した。

ただし、過度な期待(FOMO)を避けるよう投資家に呼びかけている。シュワルツ氏は、12月15日にX(旧Twitter)への投稿で「RLUSDは設計上1ドルにペッグされるが、初期段階では極端な値動きが予想される」と述べた。

この警告の背景には、未発売のRLUSDに対して一部のトレーダーが高額な入札を行っている事実がある。例えば、1RLUSDに対して511XRP(約1,244ドル)という異常な値がついた事例も報告されている。

シュワルツ氏はこれを「最初にRLUSDを購入する栄誉を得たい者の行動」と分析し、「供給が安定すれば価格は1ドルに戻るはずだ。それが戻らない場合は深刻な問題がある」と強調した。

さらに「RLUSDはあくまでステーブルコインであり、FOMOに駆られて一攫千金を狙うものではない」と釘を刺している。

RippleはRLUSDをXRPと併用し、国際送金ソリューションに組み込む予定であり、主に大口機関投資家向けに展開する計画だ。

Ripple社のブラッド・ガーリングハウスCEOは、RLUSDの導入がXRPの流動性向上にも寄与し、RLUSDとXRPのペアリングが価格安定を支えると述べている。ローンチ後の市場の動向や価格安定性には引き続き注目が集まるだろう。