過去10年間で、ビットコイン(BTC)は中央集権型の取引プラットフォームや公私の企業、政府、そして取引所取引型ファンド(ETF)やWBTCのようなデリバティブトークンプロジェクトに多く流れ込んでいる。

特に2024年1月にスポットビットコインETFが開始された後、ビットコイン保有者の分布は大きく変化した。この記事では、最もビットコインを保有する上位10の機関を分析する。

中央集権型取引所が支配するビットコイン保有状況

現在のデータによると、中央集権型の仮想通貨取引所は、2,581,607.09 BTCを保有しており、これは2018年11月以来の水準である。

2015年から2017年の期間と比較して、取引所でのビットコイン保有量は増加している。

たとえば、2017年1月1日時点では、CryptoQuantによるとわずか1.17百万BTCしか取引所に保管されていなかった。

しかし、2020年以降、ETFや分散型金融(DeFi)プロジェクト、政府、企業によるBTCの累積が急増している。

上位10位のビットコイン保有者の内訳

1. Coinbase: 1,051,650.41 BTCを145,491のアドレスで保有しており、中央集権型取引所としては最大のビットコイン保有者である。

2. Binance: 765,072.92 BTCを120,528のアドレスで管理している。

3. Bitfinex: 359,687.52 BTCを2,161のウォレットで保有し、上位3つの取引所の1つである。

4. Blackrock: 357,550.21 BTCを760のアドレスに分散して保有しており、Coinbase Custodyを通じて保有している。

5. Microstrategy: 252,220 BTCを保有し、自社声明によるとそのうち213,996.14 BTCはオンチェーンで管理されている。

6. Kraken: 237,900.9 BTCを78,023のウォレットで保有。

7. Grayscale GBTC: 220,439.82 BTCをCoinbase Custodyを通じて保有。

8. 米国政府: 204,302.34 BTCを125のウォレットに分散して保有。

9. FidelityのFBTCファンド: 178,191.25 BTCを562のウォレットで保管。

10. WBTCプロジェクト: 948のウォレットに1:1でBTCに裏打ちされたERC20トークンを保有している。

中央集権型取引所のリスクと非カストディアルウォレットの重要性

中央集権型取引所で保管されているビットコインは、顧客が所有しているものの、実際の管理は取引所が握っている。

取引所がハッキングされ、コールドウォレットが侵害された場合、これらのデジタル資産は顧客の手から離れる。

そうした場合、取引所は顧客に補償するか、取引所が破綻し、顧客が被害を受ける可能性がある。

そのため、ユーザーには長年、非カストディアルウォレットでの資産管理が推奨されている。

取引所は取引に便利だが、過去に多くの取引所がハッキングされ、資産が失われた事例が多々あるため、必要な資産以外は非カストディアルウォレットに保管することが推奨されている。

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