スタンダードチャータードのGeoff Kendrick氏によると、米連邦準備制度(FRB)が最近発表した50ベーシスポイントの利下げを受け、ビットコインおよびデジタル資産市場全体は持続的な上昇が見込まれている。

Kendrick氏は、マクロ経済の要因がデジタル資産の価格上昇を牽引するとし、11月に予定されている米大統領選挙の結果にかかわらず、デジタル資産市場は強気相場に向かう可能性が高いと述べている。

利下げと市場への影響

Kendrick氏は、連邦公開市場委員会(FOMC)による水曜日の利下げ後、ビットコインやその他のデジタル資産が好調なパフォーマンスを見せていると指摘した。

「FOMC会合後、デジタル資産は久々に市場のトップに立っている。これは、今日Polymarketでカマラ・ハリス氏が52対47でリードしているにもかかわらずだ」と述べている。

この好調なパフォーマンスが選挙関連の不確実性を超えて、マクロ経済要因が影響を与え始めたことを理由に挙げている。

Kendrick氏は、ビットコインの価格に対する米大統領選挙の影響は、過去ほど重要ではなくなったとし、「米大統領選挙は重要だが、マクロ経済の要因が優先され始めている」と述べている。

また、短期と長期の米国債利回りの差が、デジタル資産市場に好影響を与える指標であると指摘し、「私は米国2年債と10年債の利回り差を見ている。利回り曲線が急勾配になると、デジタル資産にとってはプラスだ」と述べている。

2022年7月以降、この利回り差はマイナス(逆イールド)になっており、市場では景気後退が迫っていると見られていた。

しかし、8月末にはこの利回り差が再びプラスに転じ、ポジティブな兆しが見られている。

ビットコインの上昇を支える要因

Kendrick氏によると、ビットコインの価格を押し上げる可能性のあるもう一つの要因は、近い将来、スポットビットコインETF(上場投資信託)への投資が増加することだ。

「10月には再びスポットビットコインETFへの資金流入が増加する可能性がある」と述べている。

ただし、これらの予測は政治的な結果よりも、現在のポジティブなマクロ経済要因に依存していることを強調している。

Kendrick氏は、年末までにビットコインが新たな史上最高値を記録する可能性が高いとし、ドナルド・トランプ氏が勝利した場合は125,000ドル(約1,750万円)、カマラ・ハリス氏が勝利した場合は75,000ドル(約1,050万円)を目標としている。

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