ソラナ(Solana)は、新たなスマートフォン「Seeker」を発表し、従来のデバイスよりもコストが半分であり、「ミームコイン専用の電話ではない」としている。

この発表は、シンガポールで開催されたToken2049でソラナラボのゼネラルマネージャー、エメット・ホリヤー氏によって行われた。

「Seeker」は「報酬マグネット」としても機能

ホリヤー氏は、「SeekerもSagaと同様に、報酬を獲得できるデバイスだが、それ以上に全く新しい体験を提供できるチャンスでもある」と述べている。

特に、今回のデバイスには、アップグレードされた分散型アプリ(DApp)ストアや改良されたハードウェアが搭載される予定だという。

「これはミームコイン専用の電話ではなく、ミームコイン、DeFi、決済、ゲームなど、ネットワーク上の素晴らしいユースケースをすべて実現できるデバイスだ」とホリヤー氏は強調した。

改良されたハードウェアとアプリの可能性

新しい「Seeker」には、より高品質なディスプレイ、優れたカメラ、改良されたバッテリーが搭載され、「より軽く、明るく、前モデルより優れている」とホリヤー氏は述べている。

ただし、具体的な技術仕様には触れていない。

ホリヤー氏によると、ソラナはAppleやSamsungのようなモバイルデバイスの巨人と競争するつもりはなく、代わりに暗号資産のユーティリティを最大限に活用できるハンドヘルドデバイスの提供を目指しているとのことだ。

「私たちには異なる目標とユーザー層があり、幸いなことに、高品質なスマートフォンのハードウェアは年々入手しやすくなっている」と述べている。

報酬とアプリストアの可能性

現在のところ、Seekerデバイスのエアドロップによるトークン報酬は約265ドル(約37,100円)に達しているが、前モデルのSagaでの1,350ドル(約189,000円)に比べるとまだ遠い。

ホリヤー氏は「報酬も重要だが、Seekerは幅広い暗号資産統合体験を提供することに注力している」と述べている。

SeekerのDAppストアは手数料ゼロで運営され、AppleやGoogleのストアでは不可能な暗号資産フレンドリーなイノベーションを推進する場になることが期待されている。

「AppleやGoogleのアプリストアの方針では、トークンローンチパッドのようなアプリは実現不可能だ。ローンチ時にトークンの30%を手放す経済モデルは成り立たない」とホリヤー氏は指摘している。

Seekerは、特に「Helium」や「Infield」などの分散型物理インフラネットワーク(DePIN)アプリとの統合を強化し、トークンローンチパッドやミームコインに対応したデバイスとして活用されることが期待されている。

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