ビットコインを最大規模で保有する企業、マイクロストラテジーは、ビットコインの追加購入と以前に発行したビットコイン関連の債務の返済を目的として、7億ドル(約980億円)相当の転換社債を発行する計画を発表した。

転換社債の発行とビットコイン購入の背景

マイクロストラテジーは、約142億ドル(約1兆9880億円)相当のビットコインを保有しており、今回の社債発行の収益を、2028年に償還期限が来る5億ドル(約700億円)のシニア担保付き債券の償還に充てる予定である。

利息を含めた償還総額は5億2380万ドル(約733億円)となる見込みだ。また、残りの資金は、追加のビットコイン購入および一般的な企業目的に使用される予定である。

シニアノート(優先債券)は、企業が投資家に発行する債務の一形態であり、転換社債は購入者が企業の株式に転換できる債券である。

マイクロストラテジーはこの債務を活用してビットコインの追加購入を行う戦略を採っている。

現在、マイクロストラテジーは244,800枚のビットコインを保有しており、その総額は約142億ドルに達している。

最新のビットコイン購入は先週金曜日に発表された。

ビットコインの本稿執筆時の取引価格は1コインあたり57,661ドル(約807万円)で、3月には過去最高値の73,737ドル(約1,032万円)に達している。

長期的なビットコイン戦略

マイクロストラテジーは2020年に初めてビットコインを購入し、元CEOで現会長のマイケル・セイラー氏は、この戦略が資産を守り、株主に利益をもたらす最良の方法だと主張している。

同社の株価(Nasdaq: MSTR)は、ビットコインをバランスシートに載せ始めてから800%以上も上昇しており、保有するビットコインの価値は、平均購入価格と比較して50%以上増加している。

同社は現在、自らを「ビットコイン開発企業」と位置付けており、投資家はこのソフトウェア企業の株式を購入することで、最大かつ最古の仮想通貨であるビットコインに間接的に投資できるようになっている。

セイラー氏は「私たちの戦略はビットコインを買い、保持することだ。我々にとって重要なのは、一貫性、透明性、そして責任を持ってその戦略を追求することだ」と述べている。

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