分散型取引所(DEX)PancakeSwapは、BNB価格の予測を可能にする新しいTelegramボットを9月11日に発表した。

このボットは、BNB ChainのネイティブトークンBNBの価格が5分ごとに上昇するか下落するかをユーザーが予測できる機能を提供する。

予測市場をTelegramに統合

PancakeSwapは6月に予測市場を導入し、今回のTelegramボットはその機能を拡張する形となる。

PancakeSwapのプロダクトマネージャーであるChef Gyoza氏は、「AIを予測市場に追加することは論理的な次のステップであり、競争に対する優位性を持つ」と述べており、人工知能を活用した新たな体験の提供を目指している。

新たにリリースされたTelegramボットでは、ユーザーが0.001 BNB(約0.51ドル/約73円)からの最小額で予測に参加でき、予測が的中すれば、倍率によって増加する賞金プールの一部を獲得できる。

これにより、より多くのユーザーが分散型金融(DeFi)にアクセスできるようになるとPancakeSwapは説明している。

DeFiのアクセスを広げる取り組み

最近では、Telegramボットが仮想通貨トレーダーや愛好家の間でますます人気となっている。

リアルタイムの価格アラートやトレーディングシグナル、ポートフォリオ追跡などのサービスを提供するボットが特に人気を集めている。

PancakeSwapの予測市場をTelegramボットで利用可能にすることで、ユーザー体験のさらなる向上が期待されている。

特別な景品キャンペーンも

PancakeSwapは、このボットの導入を記念して、4,444ドル(約63万5,000円)の報酬を提供する特別なギブアウェイを発表している。9月22日にTelegramボットで予測を行ったユーザーは、祝賀賞金プールの一部を獲得するチャンスがあるという。

PancakeSwapは、BNBやイーサリアムなど複数のブロックチェーンで運営されており、取引総額は1.2兆ドル(約171兆6,000億円)を超え、ロックされた流動性は16億ドル(約2,288億円)を上回っている。

予測市場の広がり

ブロックチェーンベースの予測市場は、従来の予測プラットフォームに対する分散型の代替手段として登場している。

イーサリアムのAugurやPolygonのPolymarket、Gnosis Protocolの条件付きトークンフレームワークなどが注目されている。

これらのプラットフォームは、ブロックチェーン技術を活用して透明性を確保し、世界中のユーザーがさまざまな分野での予測に参加できるようにしているが、流動性やユーザーの採用、規制の不確実性といった課題も存在している。

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