イギリスの通信プロバイダーであるボーダフォンは、仮想通貨ウォレットを加入者IDモジュール（SIM）カードに統合することで、スマートフォンユーザーにブロックチェーン技術を提供したいと考えている。

ボーダフォン、仮想通貨ウォレットをSIMカードに統合へ

Yahoo Finance Future Focusとのインタビューで、ボーダフォン・ブロックチェーンのリーダーであるデビッド・パーマー氏は、スマートフォンのSIMカードにブロックチェーン技術を統合する同社の計画について語った。

「2030年までに200億台以上の携帯電話が普及し、その多くがスマートフォンになると予想している。そこで私たちは、SIMカードとデジタルIDをリンクさせること、SIMカードとブロックチェーンをリンクさせること、そしてその統合のためにSIMカードに搭載されている暗号技術を利用することに焦点を合わせている。」

パルマーは発表した数字について詳しく説明し、2030年までに80億台のスマートフォンが使用されると予想し、同時期に仮想通貨ウォレットが56億台に急増すると予測した。

同社はマイクロソフトと10年間の戦略的パートナーシップを結び、ボーダフォンの顧客にジェネレーティブ人工知能（AI）サービスを提供することが報じられている。

この契約を発表したマイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者（CEO）は、この機会に自社のAI技術の破壊的な性質を売り込み、「新世代のAIは、世界中のあらゆる組織とあらゆる産業にとって、巨大な新たな機会を解き放つだろう」と宣言した。

携帯電話技術とブロックチェーンハードウェアの融合に取り組む企業は今回が初めてではない。

2019年、米国のスタートアップ企業VaultTelは、スマートフォンのSIMスロットにはめ込むことができる物理的な財布を作るという構想を発表している。

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