大手仮想通貨取引所Crypto.comが、4月29日に予定していた韓国での事業展開を延期することを発表した。
一方で、同取引所は引き続き当局との協力体制を継続するとのことだ。

サービス開始が延期に

Crypto.comが、韓国での事業展開を開始することが困難となり、保留になったことを発表した。
同取引所は今月初めに、個人投資家向けにサービスを提供することを発表しており、仮想通貨のアプリによって150種類以上の仮想通貨とNFTに投資が可能になると述べていた。

今回の韓国進出にあたっては、同国で海外取引所が国内投資家にサービスを提供することが実質的に禁止されていることから、現地の仮想通貨取引所であるOkBitを買収してライセンス(VASP)を獲得していた。

しかし、提出した資料の中でマネーロンダリング防止対策(AML)に関する懸念点が見つかったことで、韓国金融情報分析院(FIU)が調査に乗り出したと現地メディアの世界日報が報じたのちに、FIUと調整を行うためにサービスを延期すると発表した。

仮想通貨メディアのTHE BLOCKとのインタビューで同取引所の広報担当者は、韓国が参入の難しい市場であることを認めつつも、市場の発展に貢献するために引き続き当局と協力すると述べている。

サービス開始を延期し、この機会に韓国の規制当局に我々の徹底した方針、手順、システム、管理体制を理解してもらうつもりです。

また、OkBitはAML関連で一度も違反がなかったことや、買収後に新規顧客を受け入れていなかったことを強調している。

なお、韓国の仮想通貨市場への関与に関しては、バイナンスも現地取引所を買収して模索している状況となっている。

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