2024年から導入されたビットコインETFは、開始後数ヶ月で合計130億ドルを超える資金が流入するほどの記録を示した。現在はビットコイン半減期や景気低迷に伴い、マイナス方向に転じていることで多くの投資家から不安材料となっているものの、多くのアナリストらは楽観的に考えているようだ。

BTC半減期に伴い、今後もETFの需要は増加していくのか?

2024年1月に導入されたスポットビットコインETFは、ビットコインへの機関投資の新たな指標となっている。このETFは開始後数ヶ月で合計130億ドルを超える資金が流入し、ゴールドETFが達成するのに数年かかった同じ成果を短期間で成し遂げた。特に、ピーク時には1日に10億ドルもの純資金流入が記録された。

現在の市場状況であるが、ビットコインの価格は新高値73,525ドルから約10%下落し、それに伴いETFへの資金流入も減少とマイナス方向に転じているようだ。これはビットコインの第4回「半減期」イベントが影響している。半減期は、マイナーへのブロック報酬を半分に減少させる重要なイベントであり、市場に日々追加されるビットコインの量も半減するからだ。

しかし、現在の景気低迷にもかかわらず、ビットフィネックスのデリバティブ責任者ジャグ・クーナー氏は、半減期後にはETFの需要が追いつくと信じている。

「流入と大幅な流出の減少は、半減期イベントと相関しているのではなく、むしろ現在のSPXとナスダックの下落と地政学的な緊張と相関している。ビットコインETFは代替投資、または大規模なTradFi(伝統的金融)投資ポートフォリオの一部です。現在の状況は、これらのポートフォリオのリスクのバランスを再調整し、高リスク資産へのエクスポージャーを削減した結果である可能性が高い」と同氏は述べた。

一方、CryptoQuantのCEOであるKi Young Ju氏は、半減期から6ヶ月以内にビットコインが深刻な供給ショックに直面する可能性があると予測している。この見方は、ETFが機関投資家のみならず小売投資家にも開かれているため、短期的な市場の影響を評価することは困難であるとの立場からである。市場の動向は、長期的なホルダーや地政的状況によっても左右されるため、一概にETFの需要だけで市場が評価されることはないようだ。

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この記事はCoinTelegrapheの「Bitcoin ETF demand turns negative around BTC halving」を参考にして作られています。