仮想通貨市場で多くの投資家から注目される「ビットコイン半減期」まで残り1日となったが、今回のイベント後の上昇率と値動きに関して、これまでのデータを基に予測していこう。
※「最安値をつけるまでにかかった期間」が0日の場合は、半減期当日の終値が最安値になる
これまでのデータを見てみると「半減期後は、各回ごとに1年間で最低336%以上の上昇相場が続いている」ことが分かる。
本日以降のビットコイン半減期による、長期的な上昇相場に期待が寄せられているビットコインだが、本日の記事では各回の半減期後の値動きについて分析する。
過去3回の日足価格動向を見てみると
「半減期後の5か月間は大きな値動きが見られない」
「5か月以上から日足20EMA(青ライン)タッチ後の反発上昇が機能している」
の2点が大きく共通していることが分かる。
このように、ビットコインの半減期後の価格動向は、供給減少が完全に価格に反映されるまでに時間がかかるため、初めの数ヶ月間は比較的安定した動きを見せる可能性が高い。
また、市場参加者が今回の3.125BTCという新しい供給状況を評価し、マイナーが収益性のバランスを再調整する過程では、この供給量・価格にフィットするまでの期間が必要であるため、その間での大きな価格変動は限られることが予想される。
そのため、今回のビットコイン半減期後の動きも安定期に入り、次第に上昇傾向が継続していき、20EMAでの反発が上昇トレンドをさらに後押しする可能性が高いだろう。
しかし、半減期後も予想外のイベント発生を要因に、市場が乱高下する可能性もあるため、投資家たちはリスク範囲を定めながらも長期期間での大きなファンダ要因に常に注意する必要がある。
取引高 | +24.43% | $128.45B |
未決済建玉(OI) | +5.17% | $32.27B |
オプションの出来高 | -39.73% | $625.97M |
オプションの未決済建玉 | +2.18% | $10.24B |
24時間の間に清算されたロング | $54.61M | |
24時間の間に清算されたショート | $53.58M |
参照:https://www.coinglass.com/ja/currencies/BTC
19日の相場では、11時頃に中東の地政学リスクが発生し、今後の更なる中東リスクを懸念したリスク回避のショートが集まったことが24時間ショートボリュームから確認できる。
しかし、日足最安値サポート60,340で2回目のキレイな反発が確認できると、短期トレーダーによる日足サポートでのロング決済が集中し、売り勢力の力が弱まったことで、その後は価格調整の意図や半減期前の上昇相場への期待感を理由としたロングの優勢が確認できる。
また、本日以降はビットコイン半減期前後による大幅な変動リスクを負う可能性が高いため、ファンダ情報が出るまでは新規エントリーを検討するトレーダーの数は増えなさそうだ。
参照:https://www.coinglass.com/tv/Binance_BTCUSDT
24時間ロングボリューム | +16.64% | $56.12B |
24時間ショートボリューム | +33.67% | $55.36B |
参照:https://www.coinglass.com/ja/LongShortRatio
19日の相場では、11時頃に中東の地政学リスクが発生し、今後の更なる中東リスクを懸念したリスク回避のショートが集まったものの、日足最安値サポート60,340で2回目のキレイな反発からの上昇相場が確認できる。
14時頃には1時間足チャートの80EMAに到達し、15分足での安値切り上げによるエントリーも確認できていることから、テクニカル目線では継続的な上昇相場に期待が出来そうだ。
また現在、1時間足チャートの200EMAにタッチ後のマチマチな状態が続いているものの、真上には4時間足転換ライン65,160ドルがいるため、今後は200EMAの実体越えで転換ラインに到達した後の押し目買いを検討できる。
しかし、半減期前後の大幅変動も踏まえたリスク管理が必要となるので、今回の状況でロングを検討する場合は小さいlotでのエントリーをオススメする。
エントリー:200EMA越えからの、4時間足転換ライン65,160ドルでの押し目買い(65,160ドル付近)
利確:66,620ドルで反発された時
損切り:短期足での直近安値を超えた時
本日は、11時ごろの中東の地政学リスクによるリスク回避のショートが優勢となる状況が続いたが、日足最安値60,340ドルの実体が確認できず、その後は価格調整のロングが続いた。
この上昇によって1時間足チャートの200EMAラインに触れ、その付近でのマチマチ状態が確認できるが、真上にロング転換ラインがいることやEMAが上向きに修正してきていることから、今後のショートエントリーのタイミングまではある程度の時間がかかりそうだ。
また現在も引き続き、半減期による長期的な上昇相場が多くの投資家から予測されているので、今後のリスク範囲を考えるとショートでの新規参入は期待値が低く考えられる。
エントリー:200EMAでの上ヒゲ反発後に、短期足で安値を超えた時(64,390ドル付近)
利確:日足サポート60,300ドルに達したとき
損切り:短期足での直近高値を実体で超えたとき
本日の相場では、中東の地政学リスクが再浮上したことによるリスク回避のショートが一時的に集中したが、半減期前後の相場に不信感を与えないための価格調整が行われたようだ。
現在のチャートはテクニカル目線では、ショートとロングの分け目で推移しており、ブレイク後の押し目買い・戻り売りがどちらとも検討できる状況ではある。
しかし、半減期前後での大幅変動リスクがあるため、十分なファンダ情報が市場に回るまでは短期トレーダーを中心とした相場になることが予測できる。
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投稿日時:
著者: CoinPartner 編集部 Kawakami