リーマンショック以降で最大となったシリコンバレー銀行の経営破綻が、ステーブルコインにも影響を与えている。
USDCの発行元のCircle社が同行と取引があることを発表してから、複数のステーブルコインがディペッグする事態となっている。

ステーブルコインがディペッグ

シリコンバレー銀行の経営破綻がステーブルコイン市場に大きな影響を与え、ディペッグ(為替レートが乖離)する事態となっている。
特にUSDCは、発行元のCircle社が準備金約33億ドルが破綻したシリコンバレー銀行に保管されていると発表した後にペッグを失い、投資家がUSDCを売り始めることとなった。
価格は一時0.879ドル(約118.66円)を記録し、今回影響を受けたステーブルコインの中で最大の乖離を記録した。
一方で12日5時30分現在の価格は0.98ドル(約132.3円)まで戻しており、落ち着きを取り戻しつつある。
DAIは2番目に影響を受けたステーブルコインで、最大で0.897ドル(約121.09円)まで下落しており、オンチェーンデータによると5億ドル以上のDAIが売却されたようだ。
また、BUSDとGUSDも影響を受けて下落したが、BUSDは現時点で1ドル(約135円)で推移しており、安定を取り戻している。

USDTは動じず

テザー社のUSDTは市場の悪化があったもののディペッグせず、現在1.01ドル(約136.35円)で取引されている。
そして投資家が他のステーブルコインをUSDTに交換しているため、優位性が増してきているようだ。
Spartan Group、Signum Capitalなどの企業はUSDTを支持しており、オンチェーンのデータによるとディペッグ後にUSDCをUSDTに交換している。

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この記事はCryptoSlateの「Nine out of top 10 stablecoins trading below peg as USDC contagion spreads – Tether sole survivor」を参考にして作られています。