マイアミ・デイド郡の当局者が、FTXとの契約関係を打ち切ると発表した。

マイアミ・ヒートとマイアミ・デイド郡は、アリーナの新しいネーミングライツパートナーを探す予定だ。

FTX崩壊の影響がこんなところにも

マイアミ・デイド郡は、仮想通貨取引所FTXが破産申請したわずか数時間後、FTXとの契約関係を終了し、NBAチームのマイアミ・ヒートの本拠地であるFTXアリーナから同社の名称を削除することを発表した。

マイアミ・デイド郡の Daniella Levine Cava郡長とマイアミ・ヒートは、共同声明で以下のように述べている。

マイアミ・デイド郡とマイアミ・ヒートは、FTXとのビジネス関係を終了させるために直ちに行動を起こし、アリーナの新しいネーミングライツパートナーを見つけるために協力する。

FTXとその関連会社に関する報道は、極めて残念なものだ。

FTXとマイアミの関係

20年余りの間、アメリカン・エアラインズ・アリーナという名称だったこのアリーナは、昨年3月に1億3500万ドル(約187.4億円)で命名権契約が締結され、FTXアリーナという名称になったばかりだ。

破産申請の対象に含まれているFTXのアメリカの関連会社であるFTX.USはマイアミに多額の融資を行っており、今年9月には米国本社をシカゴからマイアミに移す計画を発表していた。

かねてよりビットコイン支持者として知られ、「市を仮想通貨の中心地に変えたい」という考えを公に表明していたマイアミ市長のフランシス・スアレス氏はこれを歓迎しており、また、FTX以外にも複数の仮想通貨関連企業を誘致している。

仮想通貨との関わりを深めてきたマイアミ市だが、「仮想通貨版のリーマン・ショック」とも言われる混乱をFTXが引き起こしたのを目の当たりにしたのち、どのような動きを見せるのかには注目が集まっている。

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