このエクスポージャーの金額は、同社の15億ドル（約2190億円）の流動性のごく一部に相当する。

Galaxy Digital、FTXへのエクスポージャーを明らかにする

ブロックチェーン金融サービス企業のGalaxy Digitalは、11月9日の最新四半期決算説明会で、問題を起こした仮想通貨取引所FTXに対して、現金とデジタル資産からなる7680万ドル（約110億円）のエクスポージャーを保有していることを明らかにした。

このうち、Galaxy Digitalは現在、4750万ドル（約70億円）を引き出し中であると述べている。

FTXは、消費者金融の融資と取引所が担保として使用しているネイティブFTXトークンの壊滅的な価格下落が重なり、流動性危機に陥り、すべての引き出しを停止したと発表している。

このような状況にもかかわらず、Galaxy Digitalは10億ドル（約1460億円）の現金と、さらに2億3580万ドル（約340億円）のステーブルコインを含む15億ドル（約2190億円）の流動性を持ち、損失を緩和することができると述べている。

9月30日に終了した四半期中、同社のパートナー資本は前年同期比12％減の18億ドル（約2630億円）で、仮想通貨市場の時価総額が減少していることを背景としている。

Galaxy Digitalはナスダックに上場予定

Galaxy Digitalは主に、アドバイザリー手数料、管理手数料、融資収入、マイニング収入、投資とデリバティブの公正価値の変動から収益を得ている。

第3四半期の同社の収益は、前年同期比84.9％減の3270万ドル（約50億円）だった。

これは、前年同期に比べ、設備投資による利益が大幅に減少したことによるものだ。

今後、同社は組織改編を完了し、来年にはカナダのトロント証券取引所から米国のナスダ ック証券取引所に移行する予定である。

2023年1月中旬をもって、共同社長のDamian Vanderwilt氏は退任し、顧問および取締役に移行する予定となっている。

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