ロシアは検事総長の要請により、ボリュームで世界第3位の仮想通貨取引所であるOKXへのアクセスをブロックした。

ロシアはOKXへのアクセスをブロック

ロシアのインターネット検閲機関であるRoskomnadzorの記録の下で取引所のドメインを検索すると、ロシアの情報、情報技術、情報保護に関する法律の第153項に基づいてサイトがブロックされたことが判明した。

この条文は、偽情報の拡散、金融組織への脅威、過激派活動の呼びかけなどから保護するものだ。

しかし、現時点ではウェブサイト禁止の具体的な理由は示されていない。

地元のNGOであるRoskomsvobodaも、ブロックされたアドレスの登録の中にOkx.comをリストアップしている。

オンライン検閲の監視を目的とするこの組織は、ロシアの検閲機関に似た名称を使用しているが、後半を「svoboda」(ロシア語で「自由」を意味する)に置き換えている。

ロシアの仮想通貨政策

ロシアに狙われた取引所はOKXが初めてではない。

バイナンスのアジア地域責任者であるグレブ・コスタレフ氏がFacebookの投稿で最初に報告したように、バイナンスのウェブサイトも20206月に地元の裁判所によってブロックされた。

当時、バイナンスは政府から何の苦情も受けておらず、ブラックリストの実施から3カ月後まで知らされていなかったと主張していた。

「ビットコインの発行と使用は完全に分散化されており、政府による規制のしようがなく、現行のロシアの法律と矛盾する」と、当時は主張していたが、それでもバイナンスは、20211月までになんとか判決を覆すことができた。

ロシア銀行と財務省は、仮想通貨を国内から完全に禁止すべきかどうかでしばらく対立していたが、ここ数カ月で両者は妥協点を見出すことができた。

一方では、国家議会とプーチン大統領が7月に仮想通貨を支払い手段として禁止する法律を可決した。

プーチン大統領は仮想通貨を国際貿易に利用することに前向きで、特に欧米の制裁を回避するためのツールとして利用することを表明している。

EUの制裁に従い、バイナンスは4月にロシア国民へのサービスを制限することを余儀なくされている。

\無料アプリを使って/

仮想通貨のニュースを逃さずチェック