あるゲームコンサルタントによると、発展途上国のプレイヤーは、裕福なプレイヤーの世界でNPCとして働くことができる可能性があるようだ。

貧困層がNPCになる可能性

公認会計士でWolvesDAOのメンバーであるMikhai Kossar氏は、「発展途上国の安い労働力を使えば、フィリピンの人々をNPC(ノンプレイヤブルキャラクター)として、ゲームの中の現実のNPCにすることができる」と述べている。

Kossar氏はRest of Worldの取材に対し、発展途上国のプレイヤーは「世界に入り込むだけで、ランダムに仕事をしたり、ただ歩いて行ったり、釣りをしたり、話をしたり、店主になったり、何でも可能だ」と語っている。

ただし、世界中の現実の人々を自動機械のようなNPCとしてロールプレイさせるというアイデアに人間性を感じない人もいる。

長年ビデオゲーム・ジャーナリストとして活躍してきたAndy Chalk氏は、「第三世界の市民を裕福な西洋人がどのように生産的に利用するかについて、人々は斬新なアイデアを思いついている」と書いている。

「これは悪趣味なアイデアで、NFTの分野にはぴったりで、文字通り搾取の典型例だ。」

NPC的なロールプレイが成功している例も

しかし、NPCとしてロールプレイすることは、必ずしもすべての状況で悲観的であるとは限らない。

たとえば、『グランド・セフト・オートV』のNoPixelサーバーのようなロールプレイ(RP)サーバーでは、ゲーマーたちはすでに、仮想世界のさまざまなポジションで働くキャラクターとして、ボランティアで行動している。

整備士、ストリッパー、バーテンダーなど、彼らは事実上、無料でNPCとしてロールプレイしているのだ。

RPサーバーの中には、参加希望者の待ち行列ができるほど厳重に管理されているものもある。

メタバースの有償雇用といえば、仮想通貨通貨を使わない「Roblox」のようなゲームでのバーチャルな仕事の世界もある。

しかし、『Roblox』の未成年のクリエイターは搾取されており、相応の対価を持ち帰っていないという意見もある。

メタバースが市場に出回るにつれて、まったく新しい雇用の領域も生まれるかもしれないが、中にはもっと物議を醸す仕事もあるかもしれない。

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