高級ブランドのエルメスは仮想通貨とNFT、メタバースに関する商標を申請し、Web3への参入のための土台を築いている。

エルメスが仮想通貨やNFT等の特許出願

米国特許商標庁(USPTO)への826日の出願によると、この商標は、仮想通貨商品、デジタル収集品、仮想通貨、NFT "オンラインの世界で使用するために" 表示、保存、管理するダウンロード可能なソフトウェアを対象としている。

また「バーチャルグッズを扱う小売店サービス」、「オンラインのバーチャル、拡張、複合現実環境」でのファッションショーや展示会、「バーチャルグッズの買い手と売り手のためのオンラインマーケットプレイスの提供」についての商標も申請している。

今回の新たな商標申請は、Metabirkinsの創設者であるMason Rothschild氏が、自身のNFT Metabirkinsコレクションの販売や転売で利益を得るために、同ブランドのバーキンの名前を使用したと主張して、1月に提訴してから数ヶ月後のことである。

エルメスは、Rothschild氏に対する47ページの法的訴状の中で、「MetaBirkinsブランドは、一般的な接頭語『meta』を加えることによって、エルメスの有名な商標を単に盗用しただけであり、それによってMetaBirkinsブランドは高級ブランドであるエルメスのバーキンの一部であるかのように錯覚させる。」と主張している。

Rothschild氏に対する訴訟は、同社がメタバース、仮想通貨、NFT関連の製品やトークンを対象とする自社の権利保護申請に踏み切った理由の1つである可能性がある。

仮想通貨分野へ進出するファッション業界

メタバースに進出したのは、この高級ブランドが最初でも最後でもないようだ。

今年初め、DecentralandMetaverse Fashion Weekは、仮想ランウェイにウェアラブルを設置する4日間のデジタルファッションイベントで、ドルチェ&ガッバーナ、エトロ、トミーヒルフィガー、エステローダー、エリーサーブなどの高級ブランドが登場した。

先月、Dune Analyticsのデータにより、ナイキ、グッチ、ドルチェ&ガッバーナ、アディダス、ティファニーなどの大手ブランドが、NFTから合計26000万ドル(約360億円)相当の売上を得ていたことが明らかになっている。

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