Dune Analyticsのデータによると、イーサリアムのプルーフ・オブ・ステークへの移行まで1ヶ月を切った今、Beacon Chainにステーク用に送られた週単位のETHデポジットの数は過去最低を記録した。

ステーキングされるイーサが過去最低水準に

イーサリアムのビーコンチェーンへの週次入金数は、マージイベントまであと数週間と迫る中で、過去最低の水準となっている。

この最近の落ち込みの背景には、新しいエアドロップに賭ける投機家から、マージが計画通りに進まないことを心配する人々まで、無数の理由があるようだ。

Dragonfly Capitalのデータサイエンティストで、Twitterではhildobbyというハンドルネームで活動しているHildebert Moulié氏は、Beacon Chainへの毎週のイーサリアム入金数の急減は投機と関係があるかもしれないと語っている。

例えば、投資家の中には、ETHPOW（イーサリアムのハードフォークによる合併に抵抗する物議を醸す試みから生じる可能性のある仮想通貨）を手に入れることを期待してコインを保有するだけなら、短期的リターンはより高くなると考える人もいるかもしれない。

イーサリアムのステーキングサービスをリードし、ステーキングマーケットの30%以上を占めるLidoでは、ステーキング参加者はイーサリアムで3.9%の利益を得ることができる。

しかし、ネットワークフォークの際には、エアドロップを逃してしまう可能性が高い。

このような恩恵を受けられない可能性があることで、新規参入者は怖気づくかもしれない。

Moulié氏はまた、最近の下落はステークを希望する人がすでに実行したことを示していると示唆し、イーサリアムの全流通量の11％以上がすでにステークされている事実を強調した。

「他の人は、マージで何も問題が起こらないことを確認できるまで待っていたいかもしれない。」Moulié氏は付け加えた。

これまでのところ、さまざまなイーサリアムのテストネットがすでにマージを成功させている。

しかし、ネットワーク史上最大のアップグレードを開始することが確実なことだとは断言できない。

注目を集めるマージ

第2位の仮想通貨は来月、Proof of Work（PoW）コンセンサスメカニズムから、より環境に優しいProof of Stake（PoS）メカニズムに移行する予定であり、マージと呼ばれる待望のイベントが多くの注目を集めている。

新ネットワークのPoSベースの調整メカニズムであるビーコンチェーンは、2020年12月に投資家にコインを預けてバリデーターとして運用するよう呼びかけた当初から、イーサリアムの現在のメインネットと並行して稼働している。

Beaconチェーンに預けられたETHの総量は現在1330万枚を超えており、これはイーサリアムの流通量の11.18%に相当する。

しかし、毎週のETHの入金数は5月初めから着実に減少しており、最近では過去最低の水準に達した。

8月22日に終わる週のBeacon Chainへの入金数はわずか12,377件で、3月14日に終わる週には50万件を超える入金があったのとは対照的となっている。

＼無料アプリを使って／

仮想通貨のニュースを逃さずチェック