国際通貨基金(IMF)の理事は、仮想通貨と株式の両方でさらなる暴落を警告し、さらに多くのトークンが失敗する可能性があると指摘している。

また、ステーブルコインの脆弱性、取引所やウォレットの規制についても言及した。

IMFはさらなる仮想通貨の売り圧力を予測

国際通貨基金(IMF)の通貨・資本市場担当理事Tobias Adrian氏は、水曜日のYahoo Financeとのインタビューで、仮想通貨市場のさらなる売り圧力と、より多くのトークンの失敗について警告した。

「仮想通貨と株式のようなリスク資産市場の両方で、さらなる暴落が起こる可能性がある。」とAdrian氏は語る。

コインオファリングの更なる失敗があるかもしれない。特に、最も大きな打撃を受けたアルゴリズム型ステーブルコインの一部だ。そして失敗する可能性は他のコインにもある。」と彼は詳述した。

IMFの理事はまた、不況の中で仮想通貨がさらに下落することを予想している。

5月には仮想通貨のテラ(LUNA)とステーブルコインのterrausdUST)が崩壊し、SECGary Gensler委員長が「多くの仮想通貨が破綻する」と警告を発している。

Adrian氏は、不換紙幣に担保されたステーブルコインが暴落する可能性についても警告しており、これはJanet Yellen財務長官とFRBも警告していることである。

特にテザー(USDT)について、IMF幹部は "11で担保されていないため、そこに脆弱性がある" と強調した。

彼は、一部のステーブルコインが "ややリスクの高い資産で担保されている" と指摘し、「ステーブルコインの一部が現金のような資産で完全に担保されていないことは、明らかに脆弱な点である」と強調した。

すぐに金融危機が訪れる可能性は低い

それでも、Adrian氏は2008年の金融危機に匹敵するような脅威がすぐに訪れるとは考えておらず、次のように述べている。

2008年の危機で非常に心配だったのは、銀行がシャドーバンクに大きく依存していたことであり、現時点では仮想通貨を通じて銀行がシャドーバンクに依存しているような状況は見られない。」

さらに、IMF理事は、投資家と金融システムを保護するために、規制が必要であると指摘。

エイドリアン氏は、存在する仮想通貨の数が非常に多いことに着目し、次のように見解を述べた。

「コインそのものを規制するのは難しいが、取引所やウォレットプロバイダーなど、コインに投資するための入り口を規制することは、非常に具体的で実現可能なことだ。」

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