仮想通貨取引所のCoinbaseが、初の仮想通貨デリバティブ(金融派生商品)のローンチを発表。
従来のビットコイン先物商品よりもサイズが小さく、個人投資家の購入を見込んだものとなっている。
米大手仮想通貨取引所のCoinbaseが、今月27日に仮想通貨デリバティブ商品「Nano Bitcoin futures」の提供を開始することを発表した。
仮想通貨デリバティブ市場は全世界で3兆ドル(約404.5兆円)の取引高を誇っており、さらなる商品開発とアクセス性の向上が大きな成長へ繋がると考えている。
Coinbaseは今年初めにデリバティブ取引所FairXを買収し、仮想通貨デリバティブ商品の提供準備を進めていた。
FairXは2020年末に規制当局の認可を受けた後、2021年5月に先物取引所のプラットフォームを立ち上げている。
CoinbaseはFairXをCoinbase Derivatives Exchangeにリブランディングし、買収から半年ほどで仮想通貨デリバティブ商品のローンチにこぎつけたが、タイミングとしては微妙なところだ。
仮想通貨市場は今、テラUSDの崩壊やセルシウスの出金停止・資金難騒動、スリー・アローズ・キャピタルの崩壊などによって混乱のさなかにあるため、先物商品の登場が取引所や投資家にどうはたらくかは未知数なところがある。
このほど発表されたデリバティブ商品は、従来のビットコイン先物商品よりもサイズが小さく、初期資金が少なく済むため、機関投資家と個人投資家の両方がヘッジ取引に利用することができる。
ビットコイン1/100のサイズであるため、従来の先物商品よりも初期資金が少なく済み、米国で規制されている仮想通貨先物市場への個人投資家の参入を大幅に拡大する機会を創り出す。
野村信託銀行やゴールドマンサックス、JPモルガンなどの大手銀行は、顧客を下落リスクから守るための手段として、すでに仮想通貨デリバティブ商品の取引を開始している。
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著者: CoinPartner 編集部 News_writer