インドでの仮想通貨禁止をめぐる規制の議論により、大手仮想通貨取引所WazirXでパニック売りが発生。ビットコインとイーサリアムを含む主要な仮想通貨の価格が暴落した。
暴落したのは、国会が冬期会期中に26本の新規法案を導入・上場すると発表した直後で、その中には「2021年仮想通貨・公式デジタル通貨規制法案」も含まれていた。この法案はすべての民間仮想通貨の禁止を課す一方で、公式デジタル通貨の創設に関する立法投票を求めるものである。
11月24日午前3時30分(UTC)にWazirXに大量の売りが出たことで、ビットコインの価格は2時間以内に-14.8%の下落。4,600,000ルピー(約7,130,000円)近くから3,917,659ルピー(約6,072,371円)となった。
WazirXのCEOであるNischal Shetty氏は、インドの仮想通貨市場は通常、世界市場と比較してプレミアムで取引されていることを強調。今回のパニック売りが発生したことにより、インド市場は修正され、価格は世界レベルに到達したとしている。
Nischal Shetty氏は、資産またはユーティリティとしての仮想通貨のさまざまな使用方法について指摘。「仮想通貨を通貨として使用することは禁止されるべきである」というインドの元財務長官であるSubhash ChandraGarg氏の提案を引用した。
仮想通貨取引所OKExのCEOであるJayHao氏は、インドの仮想通貨資産を規制するためのアプローチの必要性について以下のように語った。
インドは世界で最も多くの仮想通貨所有者がいる国であり、政府は国内の多数の仮想通貨投資家の利益を保護する責任があります。
BTC MarketsのCEOであるCaroline Bowler氏は、インドの仮想通貨禁止について以下のように述べている。
仮想通貨禁止については長期的には機能せず一歩後退するだろう。投資家の利益を守るためには禁止という選択肢はない。
仮想通貨の特徴は、政府が禁止しようとしたり封じ込めようとしたりしても技術の非常に分散化された性質がそれを多少なりとも禁止していることです。
インドで仮想通貨を通貨として使用するかどうか議論している仮想通貨業界。今後の動向を鑑みてパニック売りが発生し価格が下落することもあるだろう。だが一方で、投資家の利益を保護することも重要な要素となる。これからも、インドでの仮想通貨の規制法案と価格の動向の関係について注目していきたい。
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この記事はCOINTEREGRAPH「Crypto prices in India tumble after crypto bill announced」を参考にして作成されています。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner