2番目に大きい仮想通貨であるイーサリアムの価格が高騰する一方で、イーサリアムの転送料金が急増。1ETH/JPYが4,467ドル(約50万4,771円)という史上最高の価格に達した。
一方で、イーサリアムネットワークのAltairアップグレードが完了した後、イーサリアムの転送手数料が大幅に高騰した。
イーサリアムが高値になると、オンチェーンの平均転送料が急上昇する。イーサリアムは、これまで何年にもわたって高額な転送料の問題を抱えていたが、今月はビットコインの転送料を大幅に上回っている。
ビットコインの平均ネットワーク料は、1バイトあたり約0.00000015BTC、1回の取引あたり3.15ドル(約355円)となっている。一方、イーサリアムの場合は1回の取引にあたり約0.012ETHまたは50.53ドル(約5,709円)かかるとされている。
イーサリアムベースのトークンを送金したり、スマートコントラクトでトークンを交換したりするためのコストはもっと高い。
トークンの送金手数料は1回の取引につき43.13ドル(約4,873円)、スマートコントラクトとのやりとりによるトークンのスワップは94ドル(1万622円)以上。最も低いイーサリアムの取引手数料である18.45ドル(約2,084円)は、今日の平均的なビットコイン送金よりもまだ485%高い。
ArbitrumやPolygon Hermezのような第2レイヤーを使ってイーサリアムを移動すると、メインネットワークでの転送よりもはるかに安く利用できる。
Polygon Hermezベースのイーサリアム取引の送金コストは1回あたり約0.25ドル(約28円)。LoopringのZkrollup L2は0.74ドル(約83円)となっている。Zksyncは1回の送金につき1.03ドル(約116円)、Arbitrum Oneを活用した場合は4.21ドル(約475円)である。EVM(イーサリアム仮想マシーン)対応のOptimistic RollupチェーンOptimismの手数料は1回の送金あたり4.31ドル(約487円)となっている。
Loopringを使ってトークンをスワップするのも、イーサリアムのメインネットを使った平均コスト94ドル(約1万622円)よりも安い。l2fees.infoにホストされている今日のメトリクスによると、Loopringのスワップトークンのコストは1.07ドル(約120円)。Optimismのトークンをスワップするための手数料は5.54ドル(約626円)、Arbitrumのトークンをスワップするための手数料は7.29ドル(約823円)になる。イーサリアムが史上最高値に達しているため、次のプルーフオブステーク(PoS)移行に備えるAltairアップグレードを受けて、オンチェーン手数料が通常よりも高くなっている。
イーサリアムの転送手数料が急増している仮想通貨業界。需要の高まりとともに価格が上がっていくことだろう。だが一方で、転送環境を整えることも重要な要素となる。これからも、イーサリアムの転送手数料と転送環境との関係について注目していきたい。
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この記事は Bitcoin.com「While Ethereum Prices Skyrocket, Ether Gas Fees Surge Fueling Costly Transfers」を参考にして作成されています。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner