コスタリカ中央銀行総裁「CBDCは必要ない」

世界中の多くの国々がCBDCに高い関心を示す中、コスタリカの中央銀行(Banco Central de Costa Rica)は依然として慎重な姿勢を維持しているようだ。

同行は、あくまで「ビットコインなどの仮想通貨は違法ではない」としつつ、CBDCに対する見方について明かす。Cubero総裁は、以下のように語った。

コスタリカでは、仮想通貨資産の使用が許可されていますが、これらの資産を取得したい人は、自己の責任・費用で取得します。そのため、デジタル資産を取得しようと決めた人は、その特性及びリスクについて十分に情報を得ることが重要です。
「しかし、国としてCBDCを開発することは、現時点では必要ではないでしょう。SNIPE(=National Electronic Payment System)が、金融面の安全確保、高速化、低コスト化という、CBDCがもつ目的をすでに達成していると考えています。」

SNIPEとは、中央銀行によって開発された技術で、民間の電気通信ネットワークを介して国の金融機関と公的機関を接続するのに役立つものだ。新たにCBDCを開発する代わりに、コスタリカは市民一般にもSNIPEを確立させようとしている。

昨今は、中国を筆頭に各国の中央銀行がCBDCへの関心を強まりつつあるが、通貨はいかなる変革をみせるのか。コスタリカの動きにも注目していきたい。

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この記事は「Here’s why this country’s central bank thinks CBDCs are ‘not necessary’」を参考にしています。