中国当局は次々とビットコインマイニングファームを閉鎖を命じる

6月18日、中国当局は文書を通じて、四川省のビットコインマイニングファームに対して、6月25日までに運営をとりやめ閉鎖するように命じた。この取り締まりは、5月17日に発表された中国当局による、仮想通貨の全面禁止する発表に関連するものだと考えられている。マイニングを禁止する動きは、先月に行われた北京市の取り締まりに続くものであり、中国国内では日に日に仮想通貨を追い出す動きが強まっている。

中国当局から発行された文書には、検査と閉鎖が予想されるマイニングファーム26ヶ所の記述があり、いずれも大規模なマイニングファームが運営するプロジェクトである。この文書に対して、中国人ジャーナリストであるColin Wu氏は以下のように述べる。

中国当局は発電会社に対して、ビットコインマイニング事業者への電力供給を直ちに停止するよう命じています。また、大規模なマイニングプロジェクトは、短期的に中止されます。しかし、四川省には大小問わず水力発電所が多数あるので、政府がすべてを取り締まるのは難しいかもしれません。

同氏は規制について触れたものの、小規模なマイニングファームは、政府の監視の目から逃れマイニングを続ける可能性があると指摘する。

四川省は、5月の梅雨の時期は大量の雨が降り、安価な電力が供給される地域として、マイニング事業者が多くの集う場所であった。今回の規制で追い出される形になったマイニング事業者は、彼らを歓迎する他国への移転をする動機の一つとすると考えられる。

中国国内の規制発表後に、ビットコインのハッシュレートの低下があった。この低下は中国の規制によるものと見られている。ハッシュレートとは、仮想通貨をマイニングする際の複雑な計算作業のスピードを数値化したものであり、マイニング参加者が多いほど、計算が盛んに行われ数値が高くなる特徴がある。ハッシュレートは仮想通貨の下値を支えるサポートラインであり、今回の低下はビットコインの価格に影響を与えているとも考えられている。

中国は今まで仮想通貨に関する数々の規制を行ってきたが、いずれも短期的な影響にとどまってきた。今回も同様の流れになる見方は強い。この規制から数ヶ月後に中国はどう変わったか、注目して見ていきたい。

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