ビットコインの値動きに新たな仮説

ビットコインの値動きにとある傾向が生まれているとBloombergが報じている。
アジア時間もしくは欧州時間の取引では安値になりアメリカ時間に値上がりし高値を付ける、というパターンである。

(参考:BloombergのBTCUSDチャート)

このパターンが生まれている理由に一つの仮説が存在する。
それは、ビットコインがアジアでマイニング(採掘)されて売りに出され、アメリカ時間になると買い手が市場にやってくるためではないかというものだ。

米ナスダック上場の仮想通貨企業であるDiginexのリチャード・バイワースCEOは10日のインタビューで次のように語った。

アジアに多くのマイニング業者がいるのは明らかで、アジア時間に売りが出るというパターンが続いている。
時々変わるが、アメリカでは皆がMicroStrategy社の真似をしているためか、買いはアメリカから出ている。

ケンブリッジ大学がまとめたビットコイン電力消費指数によると、中国は世界のビットコインマイニングパワーの約65%を占めていることが明かされており、ここからもマイニング業者がアジア特に中国に多いことがわかる。

(参考:ケンブリッジ大学の中国州別ハッシュレート分布)

また、MicroStrategy社は平均24,119ドル(約263万円)で91,064BTC購入しており、本日12時現在のビットコイン価格である61,000ドル(約665万円)との差額を計算すると約34億ドル(約3,705億円)もの利益をビットコインで出している
MicroStrategy社の実績を見れば、アメリカの投資家たちが真似しようとするのは無理もないだろう。

(参考:TradingView BTCUSDチャート 1時間足)

本日ビットコインは62,000ドル(約676万円)に迫り史上最高値を更新した。
更新後もこのパターンは続いていくのか注目だ。

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この記事は、Bloombergの「Bitcoin Intraday Trading Pattern Emerges as Institutions Pile in」を参考にして作成されています。