2021年にビットコインが処理したトランザクションは、PayPalよりも62%多い
データ分析会社のBlockdata社によると、2021年にビットコインが処理したトランザクション数は、金額ベースでPayPalよりも62%多いことがわかった。MastercardとVisaが依然として独走している。
ビットコインは、採用と成長の兆しを見せている。この情報は、ビットコインがグローバルレベルでの決済に耐えうるかどうかについて批判的な議論が続いている中で得られたものである。
Blockdata社は、ビットコインがMastercardとVisaの決済ネットワークに対抗できるかに主眼を置き肯定的な結論を出したが、時間がかかるとしている。
2021年の時点で、ビットコインネットワークは四半期あたり約4890億ドル(約55兆2,570億円)を処理。一方、PayPalは3020億ドル(約34兆1,260億円)、Mastercardは1.8兆ドル(約203.4兆円)、Visaは3.2兆ドル(361.6兆円)。それぞれ大きくリードしている。
ビットコインは、ほんの一握りの熱狂的なファンから始まって、わずか12年で現在の普及レベルに達しているため、2大決済ネットワークに早く対抗できる可能性がある。
Blockdata社は、ビットコインとMastercardやVisaを比較することに重点を置いている。後者は「消費技術」であり、ビットコインは「貯蓄技術」であるとしている。
この目的のために、ビットコインを既存の2つの決済ネットワークの処理レベルに引き上げるのに役立ついくつかの要因を指摘。トランザクション数、トランザクションあたりの平均ビットコイン額、そしてビットコインの価格そのものである。
しかし最も重要なのは、ビットコイン・ネットワークが競争力を持つような大量の取引を処理できるかどうかということとしている。
ビットコインがより多くのトランザクションを処理できるかどうかは、スケーリングソリューションの導入と改善にかかっている。現在、最も重要なソリューションはライトニングネットワークで、2021年9月下旬に過去最高の容量に達した。
同時期には、ノードと決済チャネルの数も過去最高を記録。ライトニングが提供するようなパフォーマンスがあれば、ビットコインネットワークは時間がかかるが確実にMastercardやVisaに対抗できるようになるとしている。
ビットコインがPayPalをしのぐ勢いで成長している仮想通貨業界。仕組みが整うことでトランザクションも増えていくことだろう。だが一方で、大量のトランザクションを処理する仕組みも重要な要素となる。これからも、仮想通貨のトランザクションと処理する技術の進化について注目していきたい。
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この記事はbeincrypto「Bitcoin Processed 62% More Transactions Than PayPal in 2021」を参考にして作成されています。