ビットコイン(BTC)は毎年1月に下落

ビットコイン(BTC)は2015年から2018年の4年間、毎年1月に価格の下落が発生している。

「January Dip」(ジャニュアリー・ディップ)​と呼ばれる現象だ。

下図からわかる通り、CoinMarketCapのBitcoin Chartsによると、2015年、2016年、2017年、2018年の最初の1か月におけるビットコインの価格はそれぞれ27.8%、12.3%、1.9%、27.7%下落した。​​

2015年1月には、Mt.Goxの閉鎖した後、最大規模の取引所となったBitstampがハッキング被害を受けたことが大きな原因となった。

ハッキング被害額は500万ドルに及んだとされており、ビットコインの価格は大きく落ち込んだ。​

暗号資産(仮想通貨)ビットコインの欧州における主要取引所が業務停止を余儀なくされている。明らかなハッキングにより、数百万ドル相当のビットコインを失った後のことだ。

Source: 日本経済新聞社


2016年1月には、ビットコインのコア開発者の一人であるMike Hearn氏​が、ビットコインを絶望視するブログを投稿してから価格が大きく下落した。​

Bitcoinがずっと失敗する可能性があることを知っているにもかかわらず、失敗したという今や避けられない結論に悲しみを隠しきれない。
​ファンダメンタルズは崩壊し、短期的に価格に何が起こっても、長期的な傾向はおそらく下向きになるはずだ。
​私はもはやビットコインの開発に参加することはなくなり、すべてのコインを売却した。​

Source: https://blog.plan99.net/the-resolution-of-the-bitcoin-experiment-dabb30201f7


2017年1月には、中国政府によって暗号資産(仮想通貨)に対する規制強化が行われた。

中国人民銀行はビットコイン投資加熱に対する公式声明を出し、レバレッジ取引の禁止や一時的な引き出し停止、手数料無料制度の撤廃などの措置​をとったため、取引量が減少し、価格にも影響を与えた。

2018年1月には、中国の規制が強化されたことと、日本の暗号資産(仮想通貨)取引所であるcoincheckがハッキング被害を受けたことが引き金となり、価格が大きく下落した。

coincheckのハッキング被害額は約580億円となり、世界最大規模の暗号資産(仮想通貨)盗難事件となった。

事件後は新規口座開設を停止していたが、現在新規登録が再開している。 

coincheckが10月30日にとうとう新規口座開設を再開しました!また、12月19日には金融庁に正式に認可されました!この記事では、coincheckのこれまでの動向や現在すでに再開している機能や口座開設方法まで解説していきます!

 

今後のビットコイン(BTC)の動き

2015年から毎年1月には価格が低迷しているため、今年も価格が低下するのではないかと心配する声もある。

毎年価格が下がる原因として、大きな事件の他に、主要な取引国の課税期間が1月から始まることや、中国の旧正月が影響して利確する人が多いこともあげられている。

しかし、これらが価格に与える影響はまだ不確定であることも事実だ。

1月18日現在、中期のトレンドでは下降傾向にあるビットコインだが、上は40万円、下は39万円が価格帯として意識されており、今後はその価格帯を意識したレンジ相場へ移行すると予想される。

このレンジを上下どちらに抜けるかによって長期的なトレンドが決まりそうだ。

​ビットコイン(BTC)の価格は18日18時で397,900円で前日同時刻価格391,600円​と比べると1.6%の価格上昇となっている。​

  今年も価格が低下すると結論づけるには、まだ早いかもしれない。​