Microsoftがアカウント管理システムの開発を発表

世界第6位の収入を誇るMicrosoft社は5月14日から16日にニューヨーク市で開催されるコンセンサス2018にて分散型アカウント管理システムの開発を発表し、暗号資産(仮想通貨)市場を設けるようです。Microsoftはプラットフォームを開発するためにBTCを使用する予定で、このニュースは暗号資産(仮想通貨)業界全体にとって朗報となるかもしれません。

Microsoftの設立者であるBill Gates​氏は暗号資産(仮想通貨)を「ナンセンスだ」と明確に否定している傍で、同社は認証システムを強化するために過去12ヶ月に渡ってブロックチェーン研究に尽力していました。 Microsoft社のアカウント管理部門の責任者であるAnkur Patel氏はブログにて世界中の何十億人もの個人情報をデジタル管理することの有用性を説き、その上でブロックチェーン技術がいかに安全に情報を管理できるかに関する説明しています。

「今我々が描いている目標を達成するためには、ユーザー個人がデジタルの個人情報を所有し、制御することが不可欠であると信じています。数多くのアプリやサービスにではなく一人一人が個人情報を管理してアクセスを簡単に制御できる安全な暗号化デジタルハブこそが必要なのです。」と同氏は述べています。

Patel氏は個人情報を所有し、制御できる分散型アプリケーションを作成しました。従来の認証とアクセス管理を中心としたシステムとは異なり、個人での管理を基盤とした信頼性のあるシステムの構築を行おうという狙いがあります。さらに同社は標準化されたオープンソース技術、プロトコル及びリファレンス実装を基盤としたシステムを構築するためにDecentralized Identity Foundation (DIF)​に参加しています。

Patel氏は自身が率いるチームが協力して分散識別子(DID)、アイデンティティハブ、ユニバーサルDIDリゾルバ、および検証可能なクレデンシャルを開発していると語っています。また、同氏は従来のシステムと同様の規模とパフォーマンスを実現するためには基盤となる技術が必要だとも述べていますが、ブロックチェーンの中には分散状態を悪化させ今までのような速度で取引を承認することができなくなっているものもあります。こうした技術的障害を克服するために、Microsoftは世界規模のDIDシステムを維持しながら公開ブロックチェーンのを稼働させる分散型レイヤー2プロトコルと共同で作業を行なっているようです。そしてMicrosoftの分散型個人商法管理プロジェクトの主導開発者であるDaniel Buchner​氏はコミュニティの疑問を解消する二つのツイートをしています。

コインパートナーの見解

​先日も特集していたコンセンサス2018での注目イベントの一つです。去年一昨年とこのカンファレンスで取り上げられた暗号資産(仮想通貨)は軒並み価格が上昇していることを考えると、このニュースはビットコインの価格上昇のきっかけとなる可能性を秘めています。

そんなMicrosoft社のプレゼンテーションは現地時間16日午前9時10分開始予定となっています。