はじめに

 レバレッジ取引って知ってますか?株式の取引や為替取引でなじみが深いレバレッジ取引は仮想通貨の世界でも応用されています


 ここではビットコインのレバレッジに関して、取引所ごとの倍率や手数料、ロスカット、追証などをテーマにひとつひとつ丁寧に解説していきたいと思います。またレバレッジ取引のメリット&デメリット、注意すべき点やリスクなども詳しく紹介し、みなさんが安心してビットコインを楽しめるような情報をお届します。

 レバレッジ倍率などを取引所で徹底比較

 レバレッジ取引をしようと思ってもどの取引所を選べばいいか困ってしまいますよね。そこでみなさんが取引所を比較しやすいように表にまとめました。

2017年11月現在

 だいたいの取引所はレバレッジ倍率を5~20倍くらいに設定しています。国内最大のレバレッジ倍率を誇るのはGMOコインとザイフ、ビットポイントの25倍ですね。そのほかに手数料やロスカットも比べてみましょう。用語の意味や取引所の比較の仕方については、これから順次解説していきます!


ビットコインのレバレッジ取引とは

 上の表で信用取引などの用語がでてきましたね。株式とかで聞いたことはあるけれど詳しくは…という人もいたかと思います。そこで今からビットコインにおけるレバレッジ取引の基礎知識を学んでいきましょう。

レバレッジ取引の基本知識

 レバレッジとは「てこ」の意味で、少額の軍資金を元手に大きなお金を動かすことのできるシステムです。レバレッジ取引には大きく分けてFX信用取引先物取引の3種類があります。


 FXといえば一般的には為替取引を指しますが、ここでいうFXとはそこで行われている差金決済のことを言います。FXは資金を業者から借りて運用するのではなく、かけたレバレッジから発生した利益や損失の差金のみを支払います。そのため現物の受け渡しは行われず、結果のみが残高に反映されます。


 FXに対して信用取引は資金を業者から借りて運用する取引を指します。実際に融資を受ける形になるので、返済期限や高めの手数料が伴ってしまうこともあるかもしれません。


 最後は先物取引です。先物取引は「1週間後にビットコインを現在の価格で買う。」などと約束する取引です。この場合1週間後のビットコインの価格が上がっていれば利益、下がっていれば損失ということになります。先物取引の特徴はこのように売買の時期を指定するということです。

ビットコインのレバレッジ取引は株や為替とは違うのか?

 レバレッジ取引を行う上でボラティリティは重要な指標になります。ボラティリティとは資産価格の変動を示す指標で、どれくらい価格が変動しやすいかを示しています。ビットコイン市場は為替や株式市場に比べてボラティリティが高いといわれています。


 例えば外国為替取引と比較してみましょう。外国為替取引におけるレバレッジ倍率はだいたい10倍前後で、外国為替取引の経験がある方ならビットコインとほぼ同じくらいだなと思うかもしれません。しかし両者はボラティリティが大きく異なります。為替市場が数%しか変動がないのに比べてビットコイン市場は数十%も変動します。つまりビットコインは倍率が低くても十分レバレッジが効いているのです。


 株式の取引ではその差はさらに顕著に出ます。株式の取引のレバレッジ倍率は3倍が限度なので、そもそも倍率自体に約3倍の差があります。ビットコインとの差は為替よりも大きいですね。


 レバレッジ倍率やボラティリティの点から、ビットコインのレバレッジ取引が他の投資とは少し異なることがわかりました。ではこれによりどのような影響が出るのでしょうか次の章で確認していきましょう。

レバレッジ取引のリスクは?レバレッジなしでも儲かるの?

レバレッジ取引におけるリターンとリスク

 先ほども説明したようにビットコインのレバレッジ取引はボラティリティがとても大きいし、最大レバレッジ倍率も比較的高く設定されています。このことから容易に想像でいるように、利益や損失も当然大きいということになります。ビットコインのレバレッジ取引は他の投資と比べてハイリスク・ハイリターンということです。


 そのためビットコインでレバレッジをかける時は注意が必要です。他の投資経験がある方がその感覚で倍率を設定してしまうと想像以上の利益や損失が返ってきますので十分気をつけて資金管理してください。


 さらにレバレッジ取引のリスクはそれだけではありません。レバレッジ取引の際の「大きな損失」は現物取引のそれとは違いがあります。現物取引は実際に現物を売買しているので、どんなに損をしても元本以上の損失を出すことはありません。しかしレバレッジ取引は実際の資金よりも大きい額の取引をしているので元本以上の損失、つまり借金状態になることもあります


 実際は多くの取引所がこれを防ぐためにロスカットや追証というシステム(後の章で紹介)を採用していますが、それらすらもリスクになります。レバレッジ取引を行う際にはこのようなリスクを負うことは十分理解しておく必要があります。

海外でのビットコインレバレッジ取引

 ビットコインのレバレッジ取引のにおいて国内で最大の倍率は25倍です(2017年11月)。しかし、リスクを承知でさらに高い倍率でレバレッジをかけたいという人もいるかもしれません。そういう人のために海外の取引所をひとつ紹介しておきます。


 レバレッジ倍率が高い海外の取引所の筆頭はBitMEXです。この取引所は香港を拠点とする取引所なのですが、驚くべきはそのレバレッジ倍率で、なんと最大100倍です。そのため少ない軍資金から一攫千金を目指すことも可能です。taker手数料が0.075%と少し高めです。

BitMEXをチェックする

BitMEX(ビットメックス)は、香港に拠点を置く仮想通貨取引所です。目玉のレバレッジはなんと最高100倍!しかも日本語対応!そんなBitMEXについて、登録方法から使い方、そして取引の方法まで、全部解説します!

  ただしビットコインはただえさえボラティリティが大きいので、個人的には高いレバレッジ倍率をかけるにはリスクが大きすぎると思います。もしBitMEXを利用される方はこれらの情報を理解したうえで、十分なリスク管理を心掛けてください。

レバレッジなしの取引という選択肢もアリ

 今までみてきたようにビットコイン市場はボラティリティが大きく(変動が大きく)、ハイリスク・ハイリターンといえるので、レバレッジ取引はリスクが高すぎると思う人もいると思います。そこでレバレッジをかけない取引もアリだということを紹介します。


 ビットコイン市場の変動を考えるとそもそもレバレッジをかけているようなものなので、レバレッジをかけなくても利益を確保できます。レバレッジをかけなければロスカットや追証(後の章で紹介)をくらう心配もありませんしスワップ手数料もとられません。低リスクで堅実に儲けたいという人はレバレッジなし、もしくは低レバレッジでビットコインを取引してみてはいかがでしょうか。

レバレッジ取引はロスカットに気をつけよう!その計算方法は?

ロスカットと追証とは?

 レバレッジ取引で注意しなければならないのが、先ほどから何度も出てきているロスカットです。ロスカットとは損失があるレベルに達した時に、これ以上損失が拡大しないように取引所が強制的に決済を行い損失を確定させてしまうことです。どのくらいの損失が発生したらロスカットが行われるかはあらかじめ決められているので、上記の表や取引所の公式ページをよく確認しておきましょう


 また追証(おいしょう)という仕組みもあります。レバレッジ取引では最初に担保として保証金が必要になりますが、レバレッジ取引においてある一定の損失(含み損)が見込まれる場合に追加の保証金を要求される仕組みが追証です。さらに一定期間に追加の保証金を入金しないとロスカットされてしまう場合もあるので注意が必要です。


 どの程度の含み損が発生したら追証が行われるかはあらかじめ決められいるので取引所の公式ページで必ずチェックしておいてください。2017年11月現在では、ビットフライヤー80%、コインチェックなし、ザイフなし、ビットバンクトレードなし、GMOコインなし、ビットポイントなしです。流れとしては追証→ロスカットというのが基本ですが追証なしという場合もあります。

ロスカットと追証。その計算方法を解説

 ロスカットや追証を避けるためにはどの程度損失がでたらそれらが行われるか知っておく必要があります。ロスカットや追証の基準となる80%や50%という数字は証拠金維持率の80%、50%という意味なのですが、証拠金維持率とはなんでしょうか?


 証拠金維持率とは、例えばビットフライヤーの公式ページでは以下の式で導出されています。

証拠金維持率(%)=評価証拠金÷必要証拠金×100

 評価証拠金は、証拠金+建玉評価損益+スワップ損益-手数料、必要証拠金は、注文価格×数量×レバレッジ倍率と定義されています。


 このほかにも取引所によって表記の仕方に違いはあるでしょうが、ここでは必要な証拠金に対する実際に担保に入れた証拠金の割合という理解が重要です。証拠金を多く担保に入れると証拠金維持率が上がるので追証やロスカットを避けることができます。

レバレッジ取引で大きく儲けたいけど…税金ってどうなるの?

 2017年4月、政府はビットコインなど仮想通貨取引で発生した利益が所得税の課税対象になるという見解を発表しました。これはまだ法律として施行されていませんが、近い将来これが現実になる可能性は高いです。


 これがなにを意味するかというと、仮想通貨取引で出た利益は、その額に応じて累進課税が適用されるということです。本職の仕事で得た給与などとビットコイン取引で出た利益が合算され、その額が多いほど課税も多くなります。株式取引や為替取引の利益には一定の税率がかかるのと比べるとこれは大きな違いであることがわかります。


 レバレッジ取引は大きな利益をあげられる武器でもありますが、その分累進課税が適用されることは知っておいたほうがよいでしょう。ちなみに課税の方法は株や為替取引と同じで最終的な損益に課税されます。利益が出た決済のたびに課税される仕組みではありません。


 さらに詳しくビットコインの税金について知りたい方はこちらコインオタクの記事をごらんください。

せっかくビットコインで利益がでても税金でもっていかせるのはもったいない!押さえておくべき所得額による税率と節税の裏ワザを一挙にご紹介します。わかりにくいアルトコイン間との取引などについての課税にも回答します。

 

まとめ

 ここまで記事を読んでくださってありがとうございました。ビットコインのレバレッジ取引についてご理解いただけたでしょうか。レバレッジ取引は少ない軍資金で大きな利益を得るチャンスがありますが、逆にリスクもつきまといます。ボラティリティが大きいビットコイン市場ではリスクとリターンを天秤にかけ、みなさんに合ったレバレッジ取引をしてほしいです。


 この記事を通してみなさんがビットコインをよりエンジョイできることを心から応援しています。