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【相場分析】今週のビットコイン価格の展望|方向感なきレンジ相場、無闇なエントリーを避け押し目を待つ週

2026年10月19日 20:48  【編集長】合原和也

※この記事には広告・PRが含まれます

こんにちは、コインパートナーです。10月19日週のビットコイン(BTC/USDT)相場分析と展望をお伝えしていきたいと思います。

 先週のビットコイン(BTC/USDT)は、10月14日の米9月CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回ったことで売りに押され、一時8万ドルを割り込む場面がありました。その後は8万ドル台前半で下げ止まり、現在は8万2200ドル付近で推移しています。週間では小幅なマイナスとなり、月初の8万7000ドル台の高値からは上値を切り下げる展開が続いています。

 テクニカル的に最も注目したいのは、4時間足の短期上昇トレンドラインです。9月中旬の安値から引ける上昇ラインを10月15日に下抜けし、現在はそのラインを下から試す「リテスト」の真っ最中です。8万3500ドルの上に定着できれば再上昇の道が開けますが、それまではこのラインの上下でせめぎ合いが続くと見ています。

 一方、日足は方向感に乏しい状態です。リテストに失敗して下落した場合は、チャネル中央ラインと日足200MA(移動平均線)が重なる7万5000ドル付近が強力なサポートゾーンになります。今週は米国の重要経済指標が少ない代わりに、メタやテスラなど米大型テック企業の決算が集中しており、先週急落したハイテク株の動向がビットコインの方向を左右しやすい週になりそうです。

ビットコインテクニカル分析

BTC/USDT4時間足チャート

4時間足では、8万ドル〜8万4000ドルの間で細かなレンジ相場が続いています。月初に8万7000ドル台の高値をつけた後は上値を切り下げており、上昇の勢いは明らかに鈍っている状態です。

注目したいのが、チャート上のピンク色で示した短期上昇トレンドラインです。9月中旬の7万6000ドル付近の安値を起点に、1か月にわたって下値を支えてきたラインですが、10月15日のCPI後の下落でこれを下抜けました。

現在の価格は、割り込んだこのラインに下から接近している状態で、チャート右上の黄色い丸で囲った箇所がまさにその攻防地点です。一度割れたサポートラインは、今度はレジスタンス(上値の壁)として機能しやすくなります。いわゆる「リテスト」の局面であり、ここで跳ね返されるか、ラインの上に戻れるかが目先最大の焦点です。

さらにこの価格帯には、4時間足の中期・長期MAも集まってきています。トレンドラインとMAが同じ8万2500ドル〜8万3500ドル付近に重なっているため、上値を抑える力は強いと考えておくべきでしょう。

BTC/USDT日足チャート

日足では、7月の安値を起点とした上昇チャネル(チャート水色ライン)の中を推移しています。8月中旬に長期の下降チャネルを上抜けて以降、チャネル内での推移は続いていますが、10月に入ってからは方向感のない値動きが目立ちます。

月初にチャネル上限付近の8万7000ドル台まで上昇した後は反落し、現在は8万2000ドル付近で横ばいの状態です。日足RSIも49付近と50を挟んだ中立圏にあり、シグナルライン(50付近)ともほぼ重なっています。買い・売りのどちらにも傾いていない、まさに「方向感なし」の状態と言えます。

こうした局面で重要になるのが、「下がったらどこで買うか」をあらかじめ決めておくことです。今回、日足で最も注目したいのが7万5000ドル付近のサポートゾーンです。

この価格帯には、

・上昇チャネルの中央ライン(チャート点線)
・日足200MA(チャート赤ライン)
・5月〜9月に何度も意識された水平線(チャート黄色ライン)

の3つが重なっています。特に200MAは、長期トレンドの強弱を測る代表的な指標で、多くの機関投資家やトレーダーが注目している移動平均線です。複数の根拠が一点に集まる7万5000ドル付近は、テクニカル的に非常に強い買い場になると考えています。

今週の注目指標

今週は米国の重要経済指標が少なく、指標面では比較的静かな週です。その代わり、米国の大型ハイテク企業の決算発表が集中しています。

・10月21日(水)米国市場引け後(日本時間22日早朝):テスラ、メタ、IBM 決算発表
・10月22日(木)21:30:米新規失業保険申請件数

先週のCPIの結果と、その時の値動き

まずは先週10月14日に発表された米9月CPIを振り返っておきましょう。結果は以下の通りです。

・総合CPI(前年比):+3.7%(市場予想+3.6%を上回る、8月は+3.4%)
・総合CPI(前月比):+0.6%(市場予想通り)
・コアCPI(前年比):+2.6%(市場予想+2.5%を上回る)
・コアCPI(前月比):+0.3%(市場予想+0.2%を上回る)

総合CPIを大きく押し上げたのはガソリン価格で、前月比+9.1%と急騰し、全体の上昇分の半分以上を占めました。中東情勢を受けた原油高がそのまま物価に反映された形です。ただし問題は、エネルギーと食品を除いたコアCPIも市場予想を上回ったことで、インフレがエネルギー以外にも広がりつつある点が意識されました。

発表直後はドルが急伸し、ビットコインは株式や金とともに売られる展開となりました。この下落で4時間足の短期上昇トレンドラインを割り込み、一時8万ドルを下回っています。FRBのウォーラー理事も「インフレ抑制には追加利上げが必要になる可能性が高い」との認識を示しており、利上げ観測は根強く残っています。

米ハイテク株急落とビットコインの関係

先週はビットコイン以上に米ハイテク株が大きく崩れました。AI関連企業の資金調達や債務への懸念から半導体株を中心に売りが広がり、ナスダック総合指数は週間で4%を超える下落となっています。

そうした中でもビットコインは8万ドル台を維持しており、株安に対して比較的底堅さを見せたのは前向きに評価できる点です。ただし、ビットコインは依然として米ハイテク株と同じ「リスク資産」として売買される傾向が強く、株式市場の動揺が続けば無関係ではいられません。

そのため今週は、10月21日(日本時間22日早朝)のテスラ・メタの決算が大きな注目ポイントになります。決算が好調で「先週の下落は売られすぎだった」という見方が広がれば、リスク資産全般に買い戻しが入り、ビットコインも8万3500ドルのライン突破を後押しされる可能性があります。逆に、AI投資の採算性に疑問符がつくような内容となれば、ハイテク株の下落が再燃し、ビットコインもトレンドラインのリテスト失敗から7万5000ドル方向への下落を強める展開に警戒が必要です。

また、需給面では米国の現物ビットコインETFの資金動向も見逃せません。9月は資金流入が続いていましたが、10月に入ってからは流出が目立ち、先週も約1億4500万ドルの純流出となりました。ETFからの資金流出が止まり、流入に転じるかどうかは、8万ドル台を維持できるかを左右する重要な材料です。

今週の理想の注文ポイント

押し目ロングシナリオ展開
  • エントリー:7万6000ドル〜7万5000ドル付近への押し目で買い注文
  • 利益確定:8万2000ドルで部分利確、8万3500ドル上定着後は8万7000ドルを目標に保有
  • 損切り:7万3500ドル下抜けで損切り(200MA割れを確認した時点で撤退)
戻り売りショートシナリオ展開
  • エントリー:8万3000ドル〜8万3500ドル付近でトレンドラインに上値を抑えられたのを確認して売り注文
  • 利益確定:8万500ドルで部分利確、8万ドルを割れたら7万8000ドルまで保有
  • 損切り:8万4000ドル上定着で損切り

戻り売りショートは、日足の上昇チャネルの流れに逆らう取引になります。ロットは普段の半分以下に抑え、利確は決めた水準で淡々と行うことをおすすめします。また、テスラ・メタの決算発表(日本時間22日早朝)の前後は値動きが荒くなりやすいため、発表をまたぐポジションはロットを落とすか、一度手仕舞っておくのが安全です。

相場一言アドバイス

「リテスト」とは?割れたサポートが壁に変わる理由

リテストとは、トレンドラインや水平線を一度抜けた価格が、再びそのラインに戻ってきて反応を試す動きのことです。

上昇トレンドラインを下抜けると、それまでラインを根拠に買っていたトレーダーの多くが含み損を抱えることになります。価格がラインまで戻ってくると、彼らは「せめて同値で逃げたい」と売り注文を出すため、かつてのサポートがレジスタンスに入れ替わるのです。これを「ロールリバーサル(役割の転換)」と呼びます。

ただしリテストは必ず跳ね返されるわけではありません。売りをこなしてラインの上に定着できれば、それは「買いの力が売りを上回った」証拠になります。だからこそ今週は、8万3500ドル上での定着、つまり一時的に上抜けるだけでなく、ローソク足の終値がラインの上で推移し続けるかを確認することが大切です。

方向感のない相場では「待つ」こともトレード

日足が方向感を失っている局面では、毎日チャートを見ていると「何かポジションを持たなければ」という気持ちになりがちです。しかし、方向が定まらない相場で無理にエントリーすると、上下に振らされて損切りを繰り返す「往復ビンタ」に遭いやすくなります。

今週のように、上は8万3500ドル、下は7万5000ドルと「ここに来たら動く」という価格が明確な週は、指値やアラートを設定して待つのが最も効率的な戦い方です。ノーポジションの時間は損失ではなく、本命のチャンスに資金を温存するための大切な時間だと考えましょう。

決算シーズンはビットコインにも影響する

ビットコインは「デジタルゴールド」と呼ばれる一方で、実際の値動きは米ハイテク株と連動しやすい傾向があります。特にETFを通じて機関投資家の資金が入ってきた現在は、株式と同じポートフォリオの中で売買されることが多く、株式市場のリスク回避がそのままビットコインの売りにつながる場面も少なくありません。

今週のような決算シーズンは、仮想通貨の指標カレンダーだけでなく、大型テック企業の決算日程もチェックしておくことをおすすめします。ナスダックの値動きを横目で確認するだけでも、ビットコインの急な値動きに慌てずに済むはずです。

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