ビットコイン(BTC)は10月21日午前8時時点で8万3101ドルと、前日同時刻から1.27%高です。24時間高値は20日23時台の8万3439ドル、24時間安値は20日10時10分の8万1200ドルでした。
20日23時台に、カタールとパキスタンがイラン戦争の終結案を示したとの未確認の報道が伝わり、原油(WTI)は95ドル台まで急落しました。BTCは原油の急落とともに8万3000ドル台に上昇し、報道を否定する報道で一時8万2211ドルまで押し戻されたあとも、5時に発表されたスペースXの好決算を挟んで8万3000ドル台を回復しています。
22日5時には、テスラとメタが決算を発表します。
値動きの振り返り

BTCは20日9時台に8万1460ドル、10時10分に24時間安値8万1200ドルまで下げました。13時台に8万2272ドルまで戻したものの、16〜21時台は8万1332〜8万1858ドルで推移し、16時台と17時台はいずれも900BTC前後の出来高を伴っています。
22時30分に8万1322ドルをつけたあと急上昇し、23時からの15分間で出来高991BTCを伴って約1100ドル上げ、23時20分に8万3348ドル、23時台に24時間高値8万3439ドルをつけました。23時台の出来高は2310BTCと、2位の0時台(1177BTC)の約2倍です。
0時10分には8万3040ドルから8万2211ドルまで約800ドル下げましたが、1〜4時台は8万2338〜8万2929ドルで推移したあと上げ、7時台に8万3189ドル、8時は8万3101ドルでした。24時間の出来高は1万3822BTC、値幅は2.73%です。ETHは2.03%高、XRPは2.56%高、SOLは1.60%高で、コインベース・プレミアムは-89.17ドルです。
相場を動かした背景
イラン戦争の終結案報道で原油が急落、BTCは8万3000ドル台に上昇
20日のアジア・欧州時間は原油高が続き、北海ブレントは5カ月ぶりの高値となる111ドル台、WTIも19時10分ごろに9月17日以来の100ドル台をつけました。イラン革命防衛隊はホルムズ海峡でタンカー2隻を攻撃したと発表したと報じられています。アジアでは半導体株が売られて韓国のKOSPIが3.73%安となり、BTCは10時10分に8万1200ドルまで下げました。
23時台に、カタールとパキスタンがイラン戦争の終結案を示し、米国とイランが予備的に了承したとの未確認の報道が伝わると、WTIは22時30分の99.29ドルから23時30分に95.25ドルと、95ドル台まで急落しました。同じ23時には9月の米中古住宅販売保留が前月比7.3%減と予想を大きく下回って米10年債利回りが下がり、ナスダックも下げから上昇に転じています。BTCは原油の急落と並んで8万3000ドル台に上昇し、23時台に8万3439ドルをつけました。
0時10分ごろに終結案の報道を否定する報道が出ると、WTIは97ドル台に戻し、BTCも8万2211ドルまで約800ドル下げました。その後はダウ平均がGMやスリーエムの好決算で1.02%高となるなかで下げ幅を取り戻しています。5時に発表されたスペースXの決算は、売上高が145億8000万ドルと予想を上回る好決算で、保有BTCの評価額は15億7000万ドルと開示されました。BTCは7時台に8万3189ドルまで上げています。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
週足では、19日9時に始まった今週の足が始値8万2116ドル、高値8万3439ドル、安値8万1200ドルで推移しています。価格は20週線7万2566ドル、50週線7万6152ドル、200週線6万7178ドルを上回り、100週線8万9583ドルだけが上方にあります。RSIは58.2、MACDのヒストグラムは先週の確定値2290.1から1988.3に減り、縮小が続いています。
日足チャート

日足では、価格が50日線8万1611ドル、100日線7万4615ドル、200日線7万2690ドルを上回り、20日線8万3284ドルのすぐ下にあります。RSIは前日の48.6から53.0に上がりました。MACDラインは65.2とシグナル342.4を下回っていますが、ヒストグラムは19日の足で確定した-400.5から、9時に確定する20日の足では-277.2とマイナス幅が縮んでいます。
ボリンジャーバンドは8万248〜8万6320ドルで、幅は7.29%です。20日の足は高値8万3439ドルで一時20日線を上回りましたが、8時時点では20日線の下にあります。高値は19日8万3158ドル、20日8万3439ドルと切り上がり、安値は18日8万684ドル、19日8万1749ドル、20日8万1200ドルと8万ドル台前半で下げ止まっています。
50日線と200日線の差は8921ドルで、ゴールデンクロスの状態が続いています。上値メドは20日線8万3284ドル、その上は先週の高値8万4352ドルで、下値メドは50日線8万1611ドル、その下は20日の安値8万1200ドルです。
4時間足チャート

4時間足では、価格が20期間線8万1994ドル、50期間線8万2186ドル、100期間線8万3041ドルを上回り、200期間線8万3305ドルを下回っています。50期間線は200期間線を1119ドル下回り、デッドクロスの状態です。RSIは59.9です。
20日21時からの足は8万1322ドルから8万3439ドルまで上げて8万2618ドルで引け、出来高4755BTCと直近4本で最も多い、上ヒゲの長い陽線でした。MACDはライン117.8がシグナル-12.0を上回り、ヒストグラムは0.1から53.0、83.2、129.8と広がっています。
ボリンジャーバンドは8万914〜8万3073ドルで、幅は2.63%です。価格はバンド上限をわずかに上回っています。上値メドは200期間線8万3305ドルと24時間高値8万3439ドルで、下値メドは100期間線8万3041ドル、その下は50期間線8万2186ドルです。
1時間足チャート

1時間足では、価格が20時間線8万2238ドル、50時間線8万2229ドル、100時間線8万1895ドル、200時間線8万2162ドルをすべて上回っています。一目均衡表では転換線8万2770ドルが基準線8万2320ドルを上回り、価格は雲8万1921〜8万2087ドルの上、遅行スパン8万3101ドルも26本前の8万2022ドルを上回る三役好転の状態です。
MACDラインは263.8でシグナル158.6を上回っています。ヒストグラムは143.8から103.7まで縮んだあと、105.2とほぼ横ばいです。RSIは63.7です。ボリンジャーバンドは8万1047〜8万3429ドルで、幅は2.9%です。
サポートは転換線8万2770ドル、基準線8万2320ドル、20時間線と50時間線が重なる8万2229〜8万2238ドル、0時10分の安値8万2211ドルです。レジスタンスは7時台の高値8万3189ドル、日足の20日線8万3284ドル、4時間足の200期間線8万3305ドル、バンド上限8万3429ドル、24時間高値8万3439ドルです。
デリバティブ動向
OI清算
先物の建玉はBinanceで9万4685BTCと、24時間で310BTC減りました。終結案の報道が否定された0時台には1222BTC減っており、急落で買い持ちの手じまいが出たとみられます。
暗号資産全体の清算は8時10分時点の24時間で3億1615万ドルで、うち売り持ちが1億8765万ドルと59.4%を占めました。23時台の上昇では1時間で1億2500万ドルの売り持ちの清算が出たと報じられています。資金調達率は20日9時が0.0092%、17時が0.0071%、21日1時が0.0079%です。
清算ライン

ロング・ショート比率は20日23時の1.845から、終結案の報道が否定された0時に1.480まで急低下し、8時は1.529でした。上位トレーダーの建玉比は23時の1.739から1時に1.905まで上がっています。
上値では、24時間高値8万3439ドルを上抜けると売り持ちの買い戻しが続く可能性があります。下値では、0時10分の安値8万2211ドルを割り込むと買い持ちの手じまいが出やすくなる可能性があります。
ETF
米現物BTC ETFの10月19日分は5億2670万ドルの流入で確定しました。IBITが6億6520万ドルの流入で2025年10月以来の大きさとなり、FBTCは8360万ドル、GBTCは5490万ドルの流出でした。20日分は主要銘柄が未報告で、暫定では1030万ドルの流出です。
オプションは本日17時の満期が3729BTC、想定元本3.09億ドル、プット・コール比率は0.95で、マックスペインは8万2000ドルです。23日17時の満期は1万4809BTC、想定元本12.27億ドルで、30日17時には13万5294BTC、想定元本112.14億ドルの月末満期を控え、マックスペインは7万8000ドルです。
本日のデイトレ注目材料
本日の焦点は、22日5時に発表されるテスラとメタの決算です。スペースXの好決算に続き、大型テック企業の決算が株価を動かす可能性があり、同時刻にはIBMも決算を発表します。来週は29日5時にアルファベットとマイクロソフト、30日5時にアマゾンが続きます。29日3時にはFOMCの結果が公表され、10月の利上げ確率は16.1%と前日の18.4%から下がりました。
イラン戦争の終結案をめぐる続報と原油の動きも焦点です。15時には9月の英CPI(予想前年比3.4%)、22時には英中銀のベイリー総裁の講演、23時30分には米EIA原油在庫が発表されます。17時にはDeribitで3729BTCのオプション満期を迎えます。
上抜けシナリオでは、4時間足の200期間線8万3305ドルを上抜ければ24時間高値8万3439ドル、さらに先週の高値8万4352ドルを試す展開です。下抜けシナリオでは、転換線8万2770ドルを割り込むと基準線8万2320ドルと0時10分の安値8万2211ドル、さらに50日線8万1611ドルが下値メドとなります。当日見るべきラインは、上値8万3305ドルと下値8万2770ドルです。
まとめ
21日のBTCは8万3101ドルと、前日同時刻から1.27%高でした。イラン戦争の終結案をめぐる報道で原油が95ドル台に急落すると、BTCは23時台に8万3439ドルまで上昇し、報道が否定されて一時8万2211ドルまで下げたあとも、スペースXの好決算を挟んで8万3000ドル台を回復しています。
日足は20日線8万3284ドルを一時上回り、高値は2日続けて切り上がりました。1時間足は三役好転ですが、4時間足は50期間線が200期間線を下回るデッドクロスの状態で、200期間線8万3305ドルが上値に残っています。
短期の焦点は、8万3305ドルの上抜けか8万2770ドル割れかです。イラン戦争をめぐる報道で原油が再び動くか、22日5時のテスラとメタの決算で株が動くかが、8万3000ドル台を保てるかの分かれ目になる可能性があります。
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