こんにちは、コインパートナーです。7月27日週のビットコイン(BTC/USDT)相場分析と展望をお伝えしていきたいと思います。
本日のビットコイン(BTC/USDT)は6万5000ドル付近で推移しています。先週は21日に一時6万7000ドル付近まで上昇し約5週間ぶりの高値をつけましたが、23日にトランプ政権が約60カ国・地域を対象とした追加関税を発表し、同時に米雇用指標が市場予想を大きく上回ったことで金融引き締め警戒が急浮上。米10年債利回りが4.70%台まで上昇し、ビットコインもそこから3日連続で終値を切り下げる展開となりました。
テクニカル面で最も重要なのは、日足・4時間足ともに下降並行チャネルの上限で頭を抑えられているという点です。日足では6万6300ドル付近に中期MAが重なっており、チャネル上限との「二重の壁」を形成しています。4時間足ではMAが6万4300〜6万4800ドルに極端に収束しており、上下どちらかに大きく走り出す準備が整った状態です。
そして今週は7月28〜29日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が控えています。CMEのFedWatchでは据え置き確率が7月17日時点の87.2%から24日には64.2%まで低下しており、市場は「利上げ」の可能性を織り込み始めています。さらに30日には米4-6月期GDP速報値と6月PCEデフレーターが同時発表、30〜31日には日銀金融政策決定会合と、週後半にイベントが集中する非常にボラティリティの高い一週間となりそうです。
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ビットコインテクニカル分析
BTC/USDT日足チャート
日足では、2025年10月の史上最高値12万6000ドル台から続く下降並行チャネルが今も明確に機能しています。7月1日の5万7750ドル安値から13%以上戻してきましたが、その戻りがちょうどチャネル上限に到達したのが現在地です。
注目すべきは、6万6300ドル付近に日足の中期MAが位置しており、チャネル上限とほぼ同じ価格帯で重なっている点です。テクニカルでは異なる根拠のレジスタンスが同じ価格帯に重なるほど反発の確度が高まるとされており、ここは今週最大の攻防ラインになります。
さらに上位のMA(長期線)は7万4000ドル付近を下向きに推移しており、中期トレンドが依然として下落方向であることを示しています。つまり現在の上昇はあくまで「下降トレンド内の戻り」であり、トレンド転換と判断するにはまだ材料が足りません。
BTC/USDT4時間足チャート
4時間足で最も目を引くのは、各MAが6万4300ドル〜6万4800ドルの狭いレンジに密集している点です。短期・中期・長期の移動平均線がここまで収束するのは、市場のエネルギーが溜まっているサインであり、上下どちらかにブレイクした際は一方向に大きく走りやすい地合いといえます。
そしてもう一つの重要ポイントが、5月上旬の高値8万ドル台から引かれた下降トレンドライン(チャネル上限)での反落です。チャート上の黄色い丸で示した5月上旬の局面では、まさに同じようにチャネル上限で頭を抑えられた後、そこを起点に8万ドル台から5万8000ドル台まで一気に下落しました。
今回も同じ形状でチャネル上限にタッチして押し戻されており、5月上旬の再現となる可能性を警戒すべき局面です。過去に同じパターンで大きく動いた実績があるラインは、多くのトレーダーが意識しているため機能しやすくなります。
下値の目処としては、まず密集したMA帯である6万4300ドル付近、次に7月中旬に何度も支えられた6万2000ドル、そして最終防衛ラインとして5万8000ドル付近の水平サポートが挙げられます。
逆に、FOMCの結果次第でチャネル上限を明確に上抜けた場合は、MA密集帯が一気にサポートに転換する(ロールリバーサル)ため、上昇の勢いも強くなりやすい点は押さえておきましょう。
今週の注目指標
今週は週の後半に重要イベントが集中しています。特にFOMCと同じ週にGDP・PCEが重なるため、水曜深夜から金曜にかけては短時間で価格が大きく振れるリスクがあります。
- 7月28日(火)〜29日(水):FOMC開催
- 7月30日(木)3:00:FOMC政策金利発表 / 3:30 ウォーシュ議長会見
- 7月30日(木)21:30:米4-6月期GDP速報値
- 7月30日(木)21:30:6月PCEデフレーター・個人消費支出
- 7月30日(木)〜31日(金):日銀金融政策決定会合(31日昼に結果公表)
FOMC政策金利発表(7月30日3:00)
今週最大の注目は、日本時間7月30日午前3時に発表されるFOMCの政策金利です。現在の政策金利は3.50〜3.75%で、2025年12月から据え置きが続いています。
市場のメインシナリオは5会合連続の据え置きですが、注意したいのは据え置き確率の低下スピードです。CMEのFedWatchでは7月17日時点で87.2%あった据え置き確率が、24日には64.2%まで急低下しました。つまり市場は約3割強の確率で「利上げ」を織り込み始めているということです。
背景にあるのは根強いインフレ圧力です。6月のFOMCで公表された経済見通し(SEP)では、19人の当局者のうち9人が年内の利上げを想定しており、委員会内でも見方が真っ二つに割れています。ウォーシュ議長も「高インフレの継続は容認しない」との姿勢を明確にしています。
ビットコインへの影響を整理すると以下の通りです。
据え置き+ハト派的な声明の場合:
リスク資産全般に買い戻しが入りやすく、ビットコインもチャネル上限突破の材料となり得ます。この場合は6万8000ドル〜7万ドルを目指す展開が想定されます。
据え置き+タカ派的な声明・利上げ示唆の場合:
最も可能性が高いシナリオです。金利据え置きという結果自体はサプライズになりませんが、声明文や会見で利上げの可能性が示唆されればドル高・金利上昇となり、ビットコインには下落圧力がかかります。チャネル上限で頭を抑えられている現在の形状とも整合的で、6万2000ドル方向への下落が視野に入ります。
まさかの利上げの場合:
確率としては3割程度ですが、実現すればリスク資産の急落は避けられません。6万ドル割れから5万8000ドル台のサポート試しまで一気に進む可能性があります。
米GDP速報値・PCEデフレーター(7月30日21:30)
FOMCの余韻が冷めやらぬ木曜夜には、4-6月期GDP速報値と6月のPCEデフレーターが同時発表されます。PCEはFRBが最も重視するインフレ指標で、5月は総合4.1%・コア3.4%と2023年以来の高水準を記録しました。
6月のCPIは中東情勢の停戦を受けた原油安で伸びが鈍化しており、PCEも同様に鈍化が期待されています。予想を下回れば利上げ観測が後退してビットコインには追い風、逆に再加速すればFOMC後のタカ派警戒が一段と強まる展開となります。
日銀金融政策決定会合(7月30日〜31日)
日本勢にとっては日銀会合も見逃せません。6月会合で政策金利を0.25%引き上げ1.00%とし、1995年以来31年ぶりの水準となりました。今回は展望レポートも公表されるため、追加利上げの示唆があれば円高要因となり、円建てでビットコインを保有している方は為替差損に注意が必要です。
今週の理想の注文ポイント
今週の基本戦略は「チャネル上限からのショート」です。日足・4時間足ともにチャネル上限とMAが重なる強力なレジスタンスに頭を抑えられており、中期トレンドも下向きが継続しているためです。
一方で、FOMCという最大級のイベントを控えているため、結果次第では上方向にブレイクする可能性も十分にあります。ただしその場合も慌てて飛び乗る必要はありません。チャネル上限を突破し、そこに価格が定着したことを確認してからのロングでも十分に間に合います。
- エントリー:6万5500ドル付近で売り注文
- 利益確定:6万2000ドルで部分利確、6万ドルで残りを利確
- 損切り:6万7500ドル上定着で損切り
- エントリー:6万7000ドルを明確に上抜け、4時間足で2〜3本定着を確認後、6万6500ドル付近への押し目で買い注文
- 利益確定:6万8500ドルで部分利確、7万ドルで残りを利確
- 損切り:6万5000ドル割れで損切り
相場一言アドバイス
MAの「収束」が意味するもの
今回の4時間足のように、複数の移動平均線が狭い範囲に密集する状態を「MAの収束(スクイーズ)」と呼びます。これは短期と長期で市場参加者の平均取得単価がほぼ一致している状態、つまり買い方と売り方の力が完全に拮抗していることを意味します。
拮抗状態は長くは続きません。どちらかが力尽きた瞬間に一方向へ大きく動き出すため、収束は「エネルギーが溜まっているサイン」として大きな値動きの前兆となります。逆にいえば、収束している最中に無理にポジションを持つ必要はなく、抜けた方向についていくのが最も効率的です。
「定着」の見極め方
今回のシナリオで繰り返し使っている「定着」という言葉ですが、具体的にはヒゲではなく実体(終値)で明確に抜けているかで判断します。
・4時間足なら2〜3本連続で終値がライン上で確定しているか
・抜けた後、そのラインまで一度押してからサポートとして機能しているか(ロールリバーサル)
・出来高が伴っているか
この3点が揃って初めて「定着した」と判断できます。ヒゲだけで抜けてすぐ戻される「ダマし」は非常に多いため、この確認作業を省略すると高値掴みの原因になります。
イベント週のポジション管理
今週のようにFOMC・GDP・PCE・日銀会合が集中する週は、テクニカルが一時的に無効化される場面が必ずあります。どれだけ綺麗なチャート形状でも、指標一発で全て吹き飛ぶのがこの相場です。
だからこそ、ロットを落とす・損切りを必ず置く・利確を欲張らないという基本の3点を徹底しましょう。大きく取りにいくよりも、まず市場に生き残ることを優先する週です。
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