暗号資産(仮想通貨)市場は9月9日から10日午前にかけて、3銘柄そろって下落しました。ビットコイン(BTC)は0.7%安、イーサリアム(ETH)は1.0%安、XRPは2.5%安です。
10日午前0時に米財務省が国債の買い戻し規模を発表すると、米長期金利が上昇して3銘柄そろって売られました。金利を抑えるための策が逆に働いた形です。
ビットコイン、7万7770ドルまで下落|国債買い入れが期待外れで米金利上昇
ビットコイン、急騰から一転して急落

BTC/USDT 1時間足チャート
ビットコインは7万8567ドルで始まり、9日午後5時35分に7万9760ドルの高値を付けました。その後は上値が重くなり、10日午前0時を迎えます。
午前0時ちょうど、3銘柄はそろって急騰しBTCは1分で7万9395ドルまで上げています。ところが次の1分で急反落し、午前0時20分には7万8060ドルまで下げました。往復の値幅は1.71%で、1分足の出来高は直前の10倍に膨らんでいます。
その後もじり安が続き、10日午前7時5分に7万7770ドルの期間安値を付けました。終値は7万8024ドルで、期間では0.69%安です。
イーサリアム、2500ドルを割り込む

ETH/USDT 1時間足チャート
イーサリアムは2485ドルで始まり、BTCと同じ9日午後5時35分に2523ドルの高値を付けました。10日午前0時の急落局面では、1分足の出来高が直前の20倍に膨らんでいます。
10日午前7時15分に2442ドルの安値を付け、終値は2461ドルで期間では0.98%安です。2500ドルの節目は割り込みました。値幅は3.31%と、BTCの2.56%を上回っています。
リップル、下げ幅は3銘柄で最大

XRP/USDT 1時間足チャート
リップル(XRP)は1.41ドルで始まり、9日午前1時に1.45ドルの高値を付けました。前日は3銘柄で唯一上げていましたが、この期間は一転して最も下げています。
10日午前10時35分に1.37ドルの安値を付け、終値は1.38ドルで期間では2.48%安でした。値幅は5.35%です。ドージコインが4.2%安、カルダノが3.9%安と、アルトコイン全体が下げています。
金利を抑えるはずの買い戻しが裏目に
10日午前0時、米財務省が10年から20年ゾーンの国債を最大60億ドル買い戻すと発表しました。従来の1回20億ドルの3倍で、8月19日に予告した最低40億ドルも上回る規模です。
ところが市場では70億から80億ドル、あるいは100億ドルを見込む向きがありました。長期金利を抑えるための買い戻しが規模不足と受け取られ、米10年債利回りは前日の4.80%から4.85%へ上昇しています。2023年11月以来の高水準です。
CPI・FOMC・日銀が集中
明日11日午後9時30分に米国の8月分CPIが発表されます。15日から16日にFOMC、17日から18日に日銀の金融政策決定会合が続き、金融政策の材料が1週間に集中します。その前に今夜、欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表と米8月の生産者物価指数もあります。
CPIの前月比予想は0.4%上昇と、前回の0.1%上昇から加速する見通しです。北海ブレント原油が9日夕方に7月24日以来の100ドル台へ乗せたことも上振れ材料です。日銀の増一行審議委員は10日午前の挨拶で「引き続き政策金利を引き上げる」と述べています。注目ラインはBTCが7万9760ドル、ETHが2523ドル、XRPが1.45ドルの上抜けです。
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