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シティとDBS、SWIFT台帳で週末の国際送金を実施|数分で完了

2026年9月8日 16:54  Arai Yu

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DBSとシティは9月5日、SWIFT Digital Ledger上のトークン化預金を使い、シンガポールとニューヨーク間の米ドル越境決済を実取引として実行しました。処理は数分で完了し、従来は最大2営業日かかることもあった業界標準を大きく短縮しました。

両行は9月7日に共同で公表しました。実証実験ではなく実取引で、銀行営業時間外と週末の制約をまたいで処理した点が特徴です。

今回使われた仕組みは、銀行預金をトークン化し、SWIFT Digital Ledgerで銀行間の既存システムと接続するものです。既存インフラを置き換えるのではなく橋渡し役として機能し、時差や銀行営業日の制約を受けず、短時間で処理できることを示しました。

対象として想定するのは、週末も取引や決済が発生する電子商取引やデジタルサービス企業です。DBSは、アジア発の越境支払いが2033年までに24兆ドルへ拡大し、2025年比でほぼ2倍になると見込んでいます。資金を24時間移せる体制の必要性が高まっています。

DBSグループ最高執行責任者で、グローバル・トランザクション・サービスのデジタル資産共同責任者を務めるレイチェル・チュー氏は「眠らない世界のデジタル経済では、企業が競争力を維持するために、国境を越えて資金をより迅速かつ効率的に動かす必要がある」と述べました。

そのうえで、トークン化された資金が「実験段階から実社会での採用へ移りつつあることを示せた」と位置づけました。

シティのアジア南部サービス責任者、ムリデュラ・アイヤー氏は「週末に実取引を処理したことで、常時稼働する越境決済はすでに現実になっていることが示された」と述べました。

SWIFT Digital Ledger上で確認された実取引は、8月のHSBCとスタンダードチャータード銀行に続いて2例目です。今回の事例では、週末のシンガポール・ニューヨーク間という時間差の大きい条件でも、トークン化預金を使ったドル決済が数分で成立したことが具体的に示されました。

参考元:Dbs
画像:Shutterstock