2026年4月28日8時、ビットコイン(BTC)は7万7700ドル台で推移しています。直近24時間では一時7万9400ドル付近まで上昇しましたが、8万ドルの心理的レジスタンスを突破できずに反落し、24時間騰落率は-0.4%前後の小幅安となりました。
市場では本日から始まるFOMC会合への警戒感が広がっています。原油高によるインフレ長期化懸念と相まって、金融政策の不透明感がBTCの上値を重くしている状況です。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
直近24時間の高値は7万9400ドル付近、安値は7万7595ドル付近でした。
4月27日の東京時間からNY時間の早い時間帯にかけて、BTCは7万8670ドル付近から一時7万9000ドルを超える場面がありました。しかし8万ドルを意識した売りに押される形で反落し、NY時間午前中には7万7595ドル付近まで下落しています。その後は7万7700〜7万7800ドル付近で方向感なく推移しました。
反発のポイントとなったのは7万7500〜7万7600ドル付近で、この水準ではショートカバーや押し目買いが入りやすい地合いが確認されています。一方、上値では7万9000〜7万9500ドルが繰り返し抵抗帯として意識されました。8万ドルを明確に上抜けるまでは方向感が定まりにくいとの見方が多いようです。
相場を動かした背景
FOMC会合と金融政策の不透明感
本日4月28日から2日間のFOMC会合が始まります。政策金利は現在3.50〜3.75%で、今回は据え置きが大勢を占めています。
しかし注目は金利決定そのものよりも、パウエル議長の記者会見にあります。パウエル議長の任期は5月15日に満了する予定で、後任にはKevin Warsh氏が指名済みです。事実上最後となる可能性がある会見で、原油高を受けたインフレ見通しや今後の利下げパスについてどのようなトーンを示すかが、市場最大の関心事となっています。
原油価格の見通しを80ドルから90ドルに引き上げました。ペルシャ湾からの輸出正常化が6月末以降にずれ込むとの見方が広がり、原油在庫の取り崩しペースは4月に日量1100万〜1200万バレルと過去最速水準に達しているとの分析もあります。エネルギー価格の高止まりが続けば、FRBが利下げに慎重な姿勢を維持する可能性があり、リスク資産であるBTCの上値を抑える構図が続きやすくなります。
BTCが7万9400ドル付近で失速した背景には、FOMC前のポジション調整が入ったとみられます。ファンディングレートが低水準にとどまる一方、ショート比率は約58%とやや売り優勢で、市場がFOMCの結果を見極めようとする姿勢がうかがえます。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
日足チャート分析

日足では4月月間で約13.7%上昇しており、2020年以来の強い月間パフォーマンスとなっています。7万4000ドル付近を起点とした反発が続いていますが、8万ドルの壁が意識される水準で上昇が鈍化しています。ADXは3日足で26まで低下しており、トレンドの勢いが弱まりつつあることを示しています。
上値メドは8万ドル、突破すれば8万3000ドルが視野に入ります。下値メドは7万5000ドル、さらに7万3000ドル付近が意識されます。
4時間足チャート分析

4時間足では、先週7万4023ドル付近から7万9485ドル付近まで7%超の上昇を記録しましたが、その後は上値が伸び悩んでいます。7万9500ドル付近が抵抗帯、7万7000〜7万7500ドルが下値サポートとして機能しており、三角持ち合い的な形状を形成しつつあります。
FOMC結果をきっかけにどちらかへブレイクする可能性があり、上方向は7万9500ドル→8万ドル、下方向は7万7000ドル→7万5000ドルの放れに注目です。
1時間足チャート分析

1時間足では横ばいからやや下向きの展開です。7万9000ドル超えの試みは複数回失敗しており、7万7700ドル台を中心にレンジ推移が続いています。
短期サポートは7万7300ドル付近で、ロング清算が集中しています。レジスタンスは7万9000〜7万9500ドルです。7万7300ドルのサポート維持を確認しつつ、7万9000ドルの上抜けでショートスクイーズが発生する可能性も視野に入れておきたい局面です。
デリバティブ動向
OI・清算動向
先物OIは4月中に増加を続け、約630億ドル規模に達しています。価格上昇とOI上昇が同時に進行しており、新規資金の流入が確認されています。ファンディングレートはわずかにプラス圏ですが水準は低く、過熱感は限定的です。
直近では大規模な清算イベントは発生していませんが、4月22日に8万ドル接近時にショート清算2.86億ドル、ロング清算1.32億ドルが発生した前例があります。ショート比率が約58.2%とやや空売り優勢で、上方向へのブレイク時にスクイーズが発生しやすい状態です。FOMC結果による急変動時には清算カスケードのリスクがあり、レバレッジ管理には注意が必要です。
注目清算ライン

CoinGlassのデータによると、8万1549ドルを上抜けた場合にはショート清算が約20.76億ドル規模で発生する可能性があります。一方、7万4502ドルを下抜けた場合にはロング清算が約17.06億ドル発生するリスクがあります。
直近レンジ内では7万7300ドル付近にロング清算が集中しており、このラインの割り込みは短期的な下落加速の引き金になりやすいです。逆に8万ドルを超える動きが出れば、ショートスクイーズの連鎖で急騰する展開も想定されます。
ETF動向
4月20〜24日の週で米現物BTC ETFには8.24億ドルの純流入があり、4週連続のプラスとなりました。BlackRockのIBITが7.33億ドルと大部分を占め、ARKBが5960万ドル、Morgan Stanley MSBTが5070万ドルで続いています。一方、GBTCは5900万ドルの純流出を記録し、レガシー商品からの資金シフトが続いています。
4月の月間累計流入は24.4億ドルを超え、2025年10月以来の高水準です。ETF保有BTC合計は約132万BTCとなり、BTC供給全体の約6.3%を占めるまでに拡大しました。ETFの継続的なスポット買い需要が、引き続きBTC価格の下支えとして機能しています。
本日のデイトレ注目材料
本日最大の注目はFOMC会合の開始です。会合は4月28〜29日の2日間で、政策決定は日本時間4月30日午前3時頃、パウエル議長の記者会見は同3時30分頃の予定です。据え置きはほぼ確実視されているため、金利決定そのものよりも会見でのトーンが焦点になります。特に原油高を受けたインフレ見通しの変化や、利下げ開始時期に関する示唆が短期的な相場変動のきっかけとなる可能性があります。
また、米イラン交渉では新提案をめぐる進展の有無が随時ヘッドラインとして流れる可能性があります。和平進展なら原油安→リスクオン、交渉決裂なら原油高→リスクオフというシナリオを念頭に置きたいところです。
テクニカル面では、上方向の焦点は7万9500ドル→8万ドルです。8万ドルを明確に上抜ければ8万3000ドルへの道が開け、8万1549ドル超でのショート清算約20.76億ドルがスクイーズの原動力になる可能性があります。下方向の焦点は7万7300ドル→7万5000ドルです。7万7300ドル割れはロング清算連鎖のリスクを伴い、7万5000ドルは週足ベースの重要サポートとなります。
FOMC初日は方向感が出にくい可能性もあるため、7万7300ドルと7万9000ドルの両ラインを軸にポジション管理を行いたい局面です。
まとめ
BTCは8万ドル手前で足踏みが続く中、本日からFOMC会合が始まります。ETF流入やStrategy社の買い増しがスポット需要を支える一方、原油高とインフレ懸念がFRBのタカ派姿勢を後押しするリスクが上値を抑えています。
パウエル議長にとって事実上最後となる可能性がある記者会見のトーン次第で、8万ドル突破と7万5000ドル方向への押し戻しのどちらも起こり得る局面です。FOMC結果が出る4月30日未明までは、清算ライン周辺での急変動に警戒が必要です。
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