Cloudflareは8月4日、ステーブルコインの保管や送受信に対応する「Cloudflare Wallets」を発表しました。
人間向けの「Account Wallet」とAIエージェント向けの「Virtual Wallet」を組み合わせ、ステーブルコインを使った自律的な支払いを支える設計です。
APIや有料コンテンツの購入フローをインターネット基盤側に取り込む動きとして位置付けられます。
同日からウォレット用ハンドルの予約受け付けを始めました。完全な入出金機能とVirtual Walletの発行機能は、今後数カ月以内に提供する予定です。
Account Walletは、人間の利用者がステーブルコインを受け取り、保管し、管理するための中央残高として機能します。
一方のVirtual Walletは、個別のAIエージェントにひも付くウォレットで、APIキーを通じて利用され、所有者が定めた条件の範囲内で決済を実行します。
制御機能も組み込まれました。Virtual Walletでは支出上限額、許可する販売者のリスト、1回あたりの最大取引額を設定でき、エージェントの支払い権限を細かく制限できます。
利用枠を超えた場合は、権限を持つ管理者に上限変更を申請する仕組みです。
決済には「x402」プロトコルを使います。HTTPリクエストに支払い情報を埋め込み、ステーブルコインでAPIやデジタルコンテンツを購入できる仕組みで、人が画面操作を挟まずに処理を完結しやすくなります。
Cloudflareはこのウォレット機能を既存のMonetization Gatewayと組み合わせ、売り手側の課金基盤と買い手側の支払い基盤を一体で提供します。
AIエージェントの識別手段も用意しました。各エージェントは「cloudflare.pay」経由の固有のWebアドレスを持つことができ、たとえば「research.example.cloudflare.pay」のような形式で出自を示せます。
エージェント同士やサービス間の取引に必要な身元情報を補う構成です。
共同創設者兼CEOのマシュー・プリンス氏は、インターネットが人間中心の閲覧からAIエージェント主導の商取引へ変化しているとして、インフラ側もそれに合わせて進化する必要があると説明しました。
Cloudflareの発表は、AIが外部サービスを利用して対価を支払う場面を、既存のWeb通信の延長で扱えるようにする試みといえます。
参考元:Cloudflare
画像:Shutterstock
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