暗号資産(仮想通貨)市場は4月23日から24日朝にかけて、中東情勢をめぐるヘッドラインに振り回される神経質な展開となりました。
前日22日にトランプ大統領が米イラン停戦の無期限延長を発表したことを好感してビットコイン(BTC)は7万8000ドル台を回復しましたが、23日の海外市場ではイランの挑発行動や原油高を背景に上値を削る展開となっています。
BTC、価格8万ドル目前で反落|ペンタゴン「機雷除去に半年」報告が原油高・インフレ懸念を再燃させる
ビットコイン、7万8000ドル台回復後に反落

BTC/USDT 1時間足チャート
ビットコインは4月22日夜から23日未明にかけて買いが加速し、一時7万8500ドル付近まで上昇しました。
4月24日午前11時時点では7万7000ドル台後半で推移しています。23日の欧米時間に入るとイラン情勢の再燃が意識され、米株安に連動する形でビットコインも高値から値を削りました。上方向では8万ドルが次の節目、下方では7万6000ドル付近のサポート維持が焦点です。
イーサリアム、2400ドルの壁を前に失速

ETH/USDT 1時間足チャート
イーサリアムは4月23日に2375ドル付近で寄り付き、一時2400ドル手前まで水準を切り上げましたが、レジスタンスを明確に突破できず2316ドル付近まで押し戻されました。ETHのETFには9日連続で資金が流入していますが、デリバティブ市場ではファンディングレートがマイナス圏にとどまっています。
4月24日午前11時時点では2330ドル近辺で推移しています。24日には86億ドル規模のBTC・ETHオプション満期が控えており、需給面からも値動きが抑制されやすい地合いです。
リップル、1.45ドルのレジスタンスで頭打ち

XRP/USDT 1時間足チャート
リップルは同期間を通じて1.40〜1.45ドルのレンジ内で推移しました。4月23日にはGraniteShares社が3倍レバレッジ型XRP ETFをナスダックに上場したとの個別材料が伝わりましたが、全体がリスクオフに傾いた影響で買い材料として大きくは意識されませんでした。
4月24日午前11時時点では1.43ドル付近で推移しています。1.45ドルを明確に突破できるかが次の方向性を決める焦点です。
停戦延長を巡る綱引きが相場を主導
今回の値動きを主導したのは、イラン情勢をめぐるヘッドラインの綱引きです。4月22日にトランプ大統領が米イラン停戦の無期限延長を表明し、軍事衝突再開への警戒が後退したことでリスクオンの買いが広がりました。
しかし23日にはイランがホルムズ海峡付近で商船3隻に発砲したとの報道が流れ、テヘラン上空でイラン防空システムが交戦したとの伝聞も伝わりました。WTI原油は1バレル97ドル台まで切り上がり、米軍によるイラン港湾の封鎖も継続中で、停戦の枠組みが維持されるかは依然として不透明なままです。
次の注目材料はFOMCと原油価格
市場参加者が次に確認するのは、米イラン交渉の進展とホルムズ海峡の動向です。イランが交渉のテーブルに戻るかどうかが今後の地政学リスクの鍵を握ります。
マクロ面では4月28〜29日に予定されるFOMCが控えており、パウエル議長の発言内容が注目されます。
価格面では上方向ではBTCの8万ドル突破、ETHの2400ドル奪回、XRPの1.45ドル上抜けがそれぞれ次のステップとして意識されます。一方、下方向ではBTCが7万6000ドル、ETHが2320ドル、XRPが1.38ドルを割り込むと調整局面への移行が警戒されます。
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