米デリバティブ取引所大手CME Groupは4月7日、アバランチ(AVAX)とスイ(SUI)の先物を5月4日に上場すると発表しました。
いずれも現物の受け渡しを伴わない現金決済型で、標準サイズと小口のマイクロサイズをそろえます。規制下で取引できる暗号資産(仮想通貨)デリバティブの対象は9資産に広がり、機関投資家の売買手段を増やす動きとして位置付けられます。
AVAX先物は、標準契約が5000 AVAX、マイクロ契約が500 AVAXです。SUI先物は標準契約が50000 SUI、マイクロ契約が5000 SUIです。いずれも規制当局の承認が前提で、CME CFのドル建て基準レートを使って現金決済します。
今回の追加で、CMEの暗号資産デリバティブはビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRP、カルダノ、チェーンリンク、ステラにAVAXとSUIが加わる形になります。2月にはADA、LINK、XLMの先物を始めており、対象銘柄の拡大を短い間隔で進めています。
AVAX・SUI先物で標準契約とマイクロ契約を提供
CMEが今回そろえたのは、単に新しい銘柄ではありません。標準契約とマイクロ契約を並べることで、取引参加者は必要なエクスポージャーに応じて建玉を細かく調整しやすくなります。
暗号資産の先物では、現物を直接保有せずに価格変動リスクを管理できる点が大きいです。現金決済型であれば、満期時に暗号資産そのものを受け渡す必要がなく、保管や移転に伴う実務負担も抑えられます。資産運用会社やヘッジファンド、自己勘定部門を持つ金融機関にとっては、規制下の取引所で標準化された契約を使えること自体が参加しやすさにつながります。
CME Groupの暗号資産商品責任者Giovanni Vicioso氏は、新たなマイクロ契約と大型契約によって、顧客の選択肢、柔軟性、資本効率が高まると説明しました。CMEは同じ暗号資産商品群の中で証拠金の相殺効果を見込める設計も打ち出しており、複数銘柄を組み合わせる運用では資金効率の改善が意識されます。
これは、現物市場でAVAXやSUIに触れてきた投資家層とは別に、まずデリバティブから参入する資金の受け皿が整うことを意味します。現物の保管体制を新たに組まなくても、価格リスクのヘッジや相対価値の売買がしやすくなるためです。
参考元:CME公式発表
画像:shutterstock
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