Xのプロダクトリードを務めるニキータ・ビア氏は2026年4月1日、過去に暗号資産(仮想通貨)に関する投稿をしたことがないアカウントが初めて関連内容を投稿した際、アカウントを自動的にロックし本人確認を求める機能を導入する方針を明らかにしました。
この措置は、アカウント乗っ取りによる暗号資産詐欺の拡散を未然に防ぐことを目的としています。ビア氏は、この機能の実装により詐欺投稿によるインセンティブの99%を排除できるとの見通しを示しました。
乗っ取り詐欺対策で初の暗号資産投稿を自動ロックへ
新機能の導入背景には、既存のXアカウントが不正アクセスを受け、暗号資産詐欺の宣伝に悪用される事例が相次いでいる現状があります。ビア氏は4月1日のXへのポストで、「アカウントの履歴において初めて暗号資産について投稿した場合、自動ロックと検証を行う機能を実装中である」と述べました。同氏は、この対策が詐欺師側の経済的動機を大幅に削ぐ強力な手段になると強調しています。
今回の機能導入のきっかけの一つとなったのが、Predictfullyの創設者であるベンジャミン・ホワイト氏の事例です。ホワイト氏は2026年4月1日、著作権侵害通知を装ったフィッシングメールから偽のログイン画面に誘導され、2要素認証(2FA)コードを盗まれる形でアカウントを乗っ取られました。
乗っ取り後、同氏のアカウントからは即座に暗号資産詐欺に関する投稿が行われましたが、Xのプレミアムサポートによる迅速な対応でID確認を経て復旧に至っています。
暗号資産関連投稿の検知・一時ロック機能を実装中
Xは現在、この機能を実装するプロセスの段階にあります。
現時点では、どのようなキーワードやアルゴリズムを用いて「暗号資産関連の投稿」を検知するのか、また正式なロールアウトがいつ開始されるのかといった具体的な詳細は公表されていません。
また、ビア氏が言及した「99%の排除効果」についても、現時点では予測値であり、実際の運用を通じた定量的な検証データが待たれる状況です。
これまでもXは、ボット対策やなりすまし防止のために様々なセキュリティ強化策を講じてきましたが、特定の投稿内容に基づいてアカウントを一時ロックする手法は、より踏み込んだ詐欺対策と言えます。
参考元:Crypto Express
画像:shutterstock
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