ビットコインのマイニングには膨大な電力を要求することから環境を破壊していると批判されていた。
しかし、新たな研究によると、再生可能エネルギーの活用によって二酸化炭素排出量は少なく抑えられているようだ。
ビットコイン普及の壁となる環境負荷への理解進むか
ビットコインのマイニングで排出される二酸化炭素(CO2)は従来の想定の4分の1ほどだったとの研究が発表された。
ビットコインは大量のコンピューターを使って複雑な数学の問題を解く「プルーフ・オブ・ワーク」と呼ばれる仕組みによって安全性を担保している。
問題を解くごとに報酬としてビットコインが得られることから、炭鉱での採掘になぞらえて通称「マイニング」と呼ばれる。
ビットコイン価格上昇とともにマイニングの競争が激化し、マイニング難易度は上昇。
必要なコンピューターパワーも要求される電力も増えており、マイニングは環境を破壊しているとして批判を受けてきた。

(画像:Blockchain.com)
デンマーク、オールボー大学のスザンヌ・ケーラー氏とマッシモ・ピッゾル氏によると、マイニングの50%以上が行われている中国では年間1700万トンのCO2が排出されていると推計された。
これは従来の推計6300万トンの4分の1ほどで、想定よりも環境負荷が小さいことが明らかになった。
マイニング業者の多くが、コストの安い電力を求め、水資源が豊富で水力発電が盛んな四川省に拠点を構えていることが想定よりも良い結果につながった。
中国は世界でマイニングによって排出されるCO2の47%を排出しており、カナダ、ロシア、アメリカがそれに次いだ。

(画像:New Scientist)
ただし、マイニングは世界中で広く分散して行われているため、正確な推計を出すことは困難とした。
暗号資産(仮想通貨)の普及に伴ってマイニング難易度は上がり続けるため、電力消費量は多くなる一方だと研究者は指摘している。
投資の世界でも、ESG投資に代表されるように、環境負荷に配慮する姿勢が広がっている。
暗号資産(仮想通貨)がより広く受け入れられるためにはマイニングの環境負荷について理解を求めることが必要となりそうだ。
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