深刻な脆弱性の発覚により延期されていたイーサリアム(ETH)のアップデートだが、再度準備が整ったようだ。

以前指摘されていた脆弱性を克服し、2月28日にも実装される予定だという。

イーサリアム(ETH)の大型アップデート準備整う

時価総額世界2位の暗号資産(仮想通貨)、イーサリアムの大型アップデートの導入準備が完了し今月末28日にも実装されると推定されている

同アップデートはハードフォークと呼ばれる種類のもので、本来ならば先月行われる予定だった。

しかし実装直前に脆弱性が発覚し、その問題に対処するためにアップグレードは延期されていた。 

イーサリアム大型アップデート「コンスタンティノープル」の延期が16日6時45分に発表された。主な原因としてはリエントラント攻撃への脆弱性があげられており、課題解決が急がれている。


イーサリアム(Ethereum)は日本時間15~19日に「コンスタンティノープル」と呼ばれる大型アップデートを実施予定。それに先立ち、国内暗号資産(仮想通貨)取引所別の対応をまとめた。

 延期決定の際に指摘されたセキュリティ脆弱性を克服し、新たなアップデートが行われるようだ。

今回のアップデートでは、マイニング方式がプルーフ・オブ・ワーク形式からプルーフ・オブ・ステーク形式へと変更される点、特定の条件を満たせばスマートコントラクトが変更可能になる点などが重要となる。

前者によって51%攻撃と呼ばれるブロックチェーンの脆弱性が解決される

そして後者によって、イーサリアムの目玉機能であるスマートコントラクトの柔軟性が大きく拡張されることになる。

このようなイーサリアムの「進化」への期待はかなり大きなものとなっており、暗号資産(仮想通貨)市場にも無視できない影響を与えることになるだろう