本日11月6日(金)22:30に、米国の10月雇用統計が発表されます。
雇用統計は米国の雇用情勢を示す最も注目度の高い経済指標で、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策を左右します。9月の結果は雇用者数が2.9万人増と予想を大きく下回っており、今回はその反動で雇用が持ち直すかが焦点です。
市場では、12月8〜9日のFOMCでの利上げ観測が続いています。ただ、5日の米国市場では半導体株指数が12%安と2020年3月以来の暴落となり、CME FedWatchが示す12月の利上げ確率は約7割に低下しました。ビットコインも株安に連れて売られ、6日8時台に9月17日以来の安値となる7万5208ドルまで下落しています。
ビットコイン・イーサリアム・リップル急落|仮想通貨は米半導体株の暴落で9月以来の安値
雇用統計(10月)の前回値と予想
| 日付 | 重要度 | 時刻 | イベント | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 11/6(金) | ★★★ | 22:30 |
非農業部門雇用者数 失業率 平均時給(前月比) |
2.9万人 4.2% 0.1% |
6.5万人 4.2% 0.3% |
雇用者数は前回の2.9万人から6.5万人への回復が予想されています。9月は7月・8月分も合わせて6万人下方修正されており、今回も過去分の修正があわせて注目されます。4日に発表された民間雇用のADP統計は8.6万人増と予想を上回っており、持ち直しの兆しは出ています。
もう1つの焦点は平均時給です。前回の0.1%から0.3%への加速が予想されており、賃金の伸びが強まれば物価高が長引くとの見方につながります。雇用と賃金がそろって予想を上回れば、12月の利上げが再び既定路線となる可能性があります。
ビットコインへの影響
予想を上回った場合
雇用者数が10万人を超えたり、平均時給が0.4%以上に伸びたりすれば、12月の利上げ確率は再び8割を超える水準に戻るとみられます。米国債利回りの上昇とドル高を通じて、株安で弱っているビットコインにはさらに下押し圧力がかかりやすくなります。
注目ライン:本日の安値7万5200ドルと9月中旬の安値7万5000ドルを割り込むと、7万4000ドル台まで下落する可能性があります。
予想を下回った場合
雇用の伸びが再び鈍れば、12月の利上げ観測が後退し、金利低下を通じて買い戻しが入りやすくなります。ただ、株式市場が不安定ななかで雇用が大きく落ち込めば、景気後退への警戒からリスク回避の売りが続く場面も考えられます。
注目ライン:日足の200EMA(指数平滑移動平均線)がある7万6500ドルを回復できるかが最初の焦点で、上抜ければ7万7500ドル、さらに7万8000ドルが次の目安となります。
発表前に注目したいビットコインのラインとは

BTC/USDT 1時間足チャート
ビットコインは17時20分時点で7万5500ドル台にあり、本日の安値圏で推移しています。5日夜の米国市場で半導体株が暴落すると一気に売りが膨らみ、24時間で約12億5000万ドルの強制清算が発生しました。そのうち約9割が買い持ちのポジションです。

BTC/USDT 日足チャート
日足では、長期の流れを示す200EMAを下回りました。RSIは37と売られすぎの手前にあり、4時間足のストキャスティクスも8と底値圏まで低下しています。
下値では、本日の安値7万5200ドルと9月中旬の安値7万5000ドルが重なる水準を守れるかが最大の焦点です。上値では、まず7万6500ドルの200EMAを取り戻せるかが反発の目安となります。
発表直後は、7日0時のミシガン大学消費者信頼感指数とあわせて値動きが大きくなりやすいため注意が必要です。
参考元:investing
画像:shutterstock