こんにちは、コインパートナーです。9月14日週のビットコイン(BTC/USDT)相場分析と展望をお伝えしていきたいと思います。
先週のビットコイン(BTC/USDT)は、金曜日の米8月CPI(消費者物価指数)を通過したものの上値を追い切れず、現在は7万7700ドル付近で推移しています。週間では2.7%程度のマイナスとなり、8月中旬からの上昇は完全に足踏み状態です。
テクニカル的には、日足で7万6000ドルのサポートと8万1500ドルのレジスタンスに挟まれたレンジ相場が継続しています。レンジの中央付近にいる現在は、ロング・ショートのどちらを取っても往復で損切りを食らいやすい最も不利なポジションです。今週は無理にポジションを取らず、レンジを抜けた方向にフォローするのが最善だと考えています。
一方で4時間足には警戒すべきサインが出ています。価格が短期MA(移動平均線)の下に潜り込み、5月下旬の急落前とほぼ同じ形状になってきました。あのときも短期MAに上値を抑えられながらジリジリと下げ、MAのデッドクロス発生とともに一気に崩れています。「トレンド転換だ」と楽観的に決めつけず、急落イメージも必ず頭の片隅に置いておきたい局面です。
そして今週最大のイベントが、9月16日(日本時間17日午前3時)のFOMC政策金利発表です。先週のCPIを受けて利上げ観測が一段と強まっており、市場の見方は「利上げ」と「据え置き」でほぼ二分されています。結果次第ではレンジを一方向に叩き出すだけのエネルギーがあり、今週は指標主導で大きく動く週になりそうです。
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ビットコインテクニカル分析
BTC/USDT日足チャート
日足では、7万6000ドル付近のサポートが依然として機能しており、レンジ相場が継続している状態です。上値は8月から意識され続けている8万1500ドル付近のレジスタンスに抑えられ、方向感が定まらない展開が1か月近く続いています。
8月中旬の急伸で長期の下降チャネル上限を突破し、地合い自体は改善しました。ただしその後は上にも下にも走り切れず、エネルギーを溜め込んでいる状況です。
現在の価格7万7700ドル付近は、まさにレンジのど真ん中です。この位置で無理にロングやショートを取ると、上下に振らされて両面で損切りにかかる(往復ビンタ)リスクが最も高くなります。レンジ内はノーポジションで待ち、抜けた方向に素直について行くのが今週の基本方針です。
上抜けシナリオ(チャート緑ライン):
8万1500ドルのレジスタンスを明確に上抜けた場合、上値の抵抗がほぼ無くなるため、8万5000ドル付近までの上昇を見込みます。その後の展開次第では9万ドル台も視野に入ってきます。
下抜けシナリオ(チャート赤ライン):
7万6000ドルのサポートを割り込み、さらに7万5000ドルを明確に下抜けた場合は、下値の目処が一気に切り下がります。次の支持帯は6万7000ドル付近まで見当たらず、1万ドル近い下落余地が生まれる形です。
日足RSIは56付近と中立圏で、買われすぎ・売られすぎのどちらにも傾いていません。これもまた「まだ方向が決まっていない」ことを示す材料であり、レンジブレイクを待つ根拠のひとつです。
BTC/USDT4時間足チャート
4時間足では、価格が短期MAの下に位置しており、上値を抑えられる形になっています。ここで注意したいのが、チャート左側の黄色い丸で囲った5月下旬の値動きと、現在の形状が酷似している点です。
5月下旬も、短期MAに上値を押さえられながらジリジリと切り下げていき、最終的に短期MAが中期MAを下抜ける「デッドクロス」が発生したタイミングで急落しました。今回も同じ経路をたどる可能性は十分にあります。
8月からの上昇を見て「下降トレンドは終わった」「ここからは上昇トレンドだ」と考えを固定してしまうのが最も危険です。上昇の形に見えていても、MAの並びが崩れた瞬間に一気に売りが加速するのが下落相場の典型です。今回もその急落イメージを必ず持っておきましょう。
4時間足RSIは52から43付近へと低下しており、50を割り込んで売り優勢に傾き始めています。まだ売られすぎの水準ではないため、ここから下方向への余地が残っている点も気になるところです。
逆に言えば、価格が短期MAを明確に上抜けて、MAの並びが再び上向きに揃ってくれば、下落シナリオは一旦後退します。短期MAを終値ベースで回復できるかどうかが、目先の方向性を測る分かりやすい目安になります。
今週の注目指標
今週は日本時間木曜早朝のFOMCを中心に、重要イベントが集中しています。
・9月17日(木)03:00:FOMC政策金利発表+経済見通し(SEP)公表
・9月17日(木)03:30:ウォーシュFRB議長 記者会見
・9月18日(金):日銀金融政策決定会合 結果発表
先週のCPIの結果と、その時の値動き
まず前提として、先週9月11日に発表された米8月CPIを振り返っておきましょう。結果は以下の通りです。
・総合CPI(前年比):+3.4%(7月から横ばい、市場予想通り)
・総合CPI(前月比):+0.4%(市場予想通り)
・コアCPI(前年比):+2.4%(7月の+2.5%から低下、市場予想通り)
・コアCPI(前月比):+0.3%(市場予想+0.2%を上回る)
ヘッドラインの数字は概ね市場予想通りでしたが、内訳を見るとガソリン価格が前月比+3.9%と急騰し、月間の上昇分の3分の1以上を占めました。航空運賃も+2.7%と上昇しており、インフレの鈍化が足踏みしている状況が確認された形です。
注目すべきは、この結果を受けた市場の反応です。予測市場では9月FOMCでの利上げ確率が発表前の約70%から79%へと上昇し、利上げを織り込む動きが加速しました。通常であればビットコインのようなリスク資産にとって明確な逆風です。
ところが実際のビットコインは、発表後に1.3%上昇して7万7900ドル台まで買われました。これは「インフレ加速という悪材料に対して、素直に下げなかった」という点で、地合いの底堅さを示すポジティブな反応だったと言えます。
ただし手放しでは評価できません。買われたとはいえ8万ドルの節目にすら届かずに押し戻されており、その後も上値は重いままです。「悪材料で下げない」と「好材料で上がる」は別物であり、現時点では買いの勢いが不足していると見るべきでしょう。
FOMC:利上げか据え置きか、市場の見方は真っ二つ
今週最大の注目イベントが、日本時間9月17日(木)午前3時のFOMC政策金利発表です。現在の政策金利は3.50〜3.75%で、CMEのFedWatchによれば25bpの利上げ確率が約58%、据え置きが約42%と、市場の見方はほぼ二分されています。
背景にあるのは、8月の米雇用統計が非農業部門雇用者数+16.2万人(市場予想+5.5万人)と大幅に上振れしたことです。労働市場の底堅さとインフレの粘着性が同時に確認され、利上げが現実的な選択肢として浮上しました。加えて今回はFOMCメンバーの金利見通し(ドットチャート)を含むSEPも同時に公表されるため、今回の決定だけでなく「今後も利上げが続くのか」というメッセージがより重要になります。
想定されるシナリオを整理しておきましょう。
①利上げ実施+タカ派姿勢(最も下落圧力が強い)
利上げに加え、ドットチャートで追加利上げが示唆された場合が最悪のパターンです。すでに利上げ自体は6割方織り込まれていますが、「今後も続く」となれば話は別です。7万6000ドルのサポートを一気に割り込み、7万5000ドル、さらには6万7000ドル方向への急落に発展する可能性があります。4時間足のデッドクロスと重なれば、下げは加速しやすいでしょう。
②利上げ実施+打ち止め示唆(悪材料出尽くしの可能性)
利上げは実施するものの、会見で「今回で一旦様子見」というニュアンスが出た場合は、いわゆる悪材料出尽くしで買い戻しが入る展開が考えられます。この場合は8万1500ドルのレジスタンスへ向けた上昇トライが期待できます。
③据え置き(サプライズ的にポジティブ)
4割程度しか織り込まれていない据え置きとなれば、初動はリスク資産全般に買いが入りやすく、レンジ上限へのアタックが想定されます。ただし据え置きでも会見で次回利上げが示唆されれば、上昇はすぐに失速します。金利の数字そのものより、会見のトーンで方向が決まると考えておいてください。
今週の理想の注文ポイント
繰り返しになりますが、今週の基本方針は「レンジ内ではポジションを持たない」ことです。7万6000ドル〜8万1500ドルのレンジ中央にいる現在、どちらに入っても逆方向に振られて損切りになるリスクが高すぎます。FOMCという明確なきっかけが控えている以上、抜けてから追いかけても十分に間に合います。
- エントリー:8万1500ドルを明確に上抜けた後、8万500ドル付近への押し目で買い注文
- 利益確定:8万5000ドルで部分利確、勢いが続く場合は9万ドルを目標に保有
- 損切り:7万9000ドル下抜けで損切り(レンジ内に戻された時点で撤退)
- エントリー:7万5000ドルを明確に割り込んだ後、7万6000ドル付近への戻りで売り注文
- 利益確定:6万8000ドルで利確
- 損切り:7万7500ドル上定着で損切り
なお、FOMC発表直後(日本時間木曜午前3時前後)のエントリーは推奨しません。初動は上下どちらにも激しく振れ、その後に反対方向へ戻すケースが頻繁に起こります。発表から数時間〜半日程度たって方向が定まってからのエントリーでも、利益は十分に取れます。
相場一言アドバイス
レンジ相場で最も損をするのは「中央でのエントリー」
レンジ相場において、多くのトレーダーが資金を減らすのはレンジの中央でポジションを持ったときです。上にも下にも同じくらいの距離があるため、少し逆行しただけで含み損を抱え、耐えきれずに損切りした直後に元の方向へ戻る、という展開になりやすいのです。
レンジ相場での正しい戦い方は2つしかありません。①レンジの端(上限での売り/下限での買い)を狙う、②レンジを抜けた方向に順張りする。今回は7万6000ドルのサポートが機能しているとはいえ、FOMCで一気に破られるリスクがある以上、②の「抜けてからついて行く」戦略を推奨します。
MAのデッドクロスが持つ意味
デッドクロスとは、短期のMAが中期・長期のMAを上から下に突き抜けることを指します。これは「直近の平均価格が、より長い期間の平均価格を下回った」ことを意味し、下落トレンド入りのサインとして広く知られています。
重要なのは、多くのトレーダーが同じサインを見ているという点です。デッドクロスをきっかけに売り注文が集中し、さらにロングポジションの損切りが巻き込まれることで、下落が加速する構造になっています。5月下旬の急落もまさにこのパターンでした。今回も4時間足でその形が近づいている以上、無警戒でロングを持ち越すのは避けたいところです。
「トレンド転換」と決めつけないことの重要性
8月からの上昇を見て「ようやく下落相場が終わった」と考えたくなる気持ちは分かります。しかし相場で最も危険なのは、ひとつのシナリオに考えを固定してしまうことです。
上昇シナリオを持つこと自体は問題ありません。問題なのは、下落シナリオを頭から消してしまうことです。両方のシナリオを常に持ち、価格がどちらに動いても「想定内」として対応できる状態を作っておく。これができるかどうかで、急落局面での生存率が大きく変わります。
指標発表をまたぐときのリスク管理
今週はFOMCと日銀という二大イベントが木曜・金曜に連続します。この局面でロットを落とさずにポジションを持ち越すのは、トレードというよりギャンブルに近い行為です。
発表をまたぐ場合は、①ロットを普段の半分以下にする、②損切り幅を広めに取る(ただしその分ロットを下げる)、③そもそも一度手仕舞って結果を見てから入り直す、のいずれかを徹底しましょう。特に今回は利上げ・据え置きの確率が6対4と拮抗しており、どちらに転んでも大きく動く前提で準備しておく必要があります。
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