暗号資産(仮想通貨)市場は9月10日から11日午前にかけて、3銘柄そろって下落しました。ビットコイン(BTC)は2.7%安の7万6857ドル、イーサリアム(ETH)は2.1%安、XRPは5.8%安です。BTCは11日朝に7万6464ドルまで下げ、9月2日以来の安値です。
引き金は10日午後9時30分に発表された米国の8月生産者物価指数(PPI)です。前年比5.4%と予想の5.3%を上回り、インフレの再燃が意識されました。9月会合での利上げ確率は62%から約70%へ上がり、米10年債利回りは3年ぶりの高水準で、今夜には8月の消費者物価指数(CPI)が控えます。
ビットコイン、7万6000ドル台まで下落|PPIが5月以来の伸びで米金利が節目更新
ビットコイン、一時7万6000ドル台まで下落

ビットコインは7万8958ドルで始まり、10日は7万8000ドル台で推移しました。動いたのは午後9時30分です。米8月PPIの発表と同じ1分足で出来高が423枚と直前の20倍から40倍に膨らみ、高値7万7959ドルと安値7万7399ドルの乱高下です。
そこから9分で7万7019ドルまで1.0%下げ、午後9時45分に始まったラガルドECB総裁の会見を受けて午後9時47分に7万6676ドルまで下げています。
安値を付けたのは11日午前8時15分です。現在値は7万6857ドルで、期間では2.66%安となっています。
イーサリアム、2500ドル割れが続く

イーサリアムは2499.40ドルで始まり、10日午後10時10分に2405.85ドルの期間安値を付けました。BTCの安値より10時間早く底を打っています。
現在値は2446.51ドルで、期間では2.12%安です。2500ドルの節目は割り込んだままとなりました。値幅は4.44%と、BTCの3.83%を上回っています。ただ円建てでは0.31%安にとどまりました。ドル円が153円台から154円台へ戻したためです。
リップル、下げ幅は3銘柄で最大

リップル(XRP)は1.42ドルで始まり、11日午前8時15分にBTCと同じ時刻で1.32ドルの安値を付けました。現在値は1.34ドルで、期間では5.83%安と3銘柄で最も下げています。
値幅は7.83%です。アルトコインはさらに大きく下げ、ドージコインが7.1%安、カルダノが5.2%安、BNBが4.4%安です。ドージコインは、ビットワイズが同コインのETFの清算を発表したことも重なっています。
PPIの上振れで利上げ観測が強まった
米8月PPIの中身はエネルギーに偏っていました。エネルギーが前月比4.2%上昇、前年比では24.4%上昇しています。ディーゼル燃料だけで24.1%上がり、財の上昇の4分の3超をエネルギーが占めます。
PPIは生産者が受け取る価格なので、数か月かけて消費者物価に転嫁されます。原油が100ドルを超えたまま高止まりしていることもあり、今夜のCPIも上振れるとみられています。
インフレが再燃すれば、FRBは利下げどころか利上げを迫られます。利上げ確率は62%から約70%へ上がり、実現すれば政策金利は3.75%から4.00%になります。米10年債利回りも4.83%から4.95%へ上がりました。金利が上がるほど利息を生まない暗号資産は不利になり、借り入れを使った取引もしにくくなります。
今後の展望は、今夜のCPIと来週のFOMC
今夜11日午後9時30分に米8月の消費者物価指数(CPI)が発表されます。前月比は0.4%上昇の予想で、エネルギーが2.3%上昇、航空運賃が4.0%上昇と見込まれています。ジェット燃料の高騰が効いてきます。
15日から16日にFOMC、17日から18日に日銀の金融政策決定会合が続きます。注目ラインはBTCが7万8000ドル、ETHが2500ドル、XRPが1.40ドルの回復です。
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